日中の映画の橋渡し役に、オリックスグループ「OCE」陳金歓CEOに聞く
16時39分
妻夫木聡や長澤まさみ、三浦友和など日本から豪華キャストが出演し話題となった中国映画『唐人街探偵 東京MISSION』(配給:アスミック・エース)が7月に劇場公開された。
同作の提供元としてクレジットされているのが、香港に本社を置く「Open Culture Entertainment HK Limited」(以下、オープン・カルチャー・エンターテイメント)だ。一般的な知名度は高くないが、中国との映画ビジネスに従事している人の間ではすでに名が通っており、東京にオフィスを構える準備も進めていることから、今後はより存在感が高まってくると見られる。
オープン・カルチャー・エンターテイメントを設立したのは日本のオリックス。金融を主業とするオリックスだが、実は投資、不動産、環境エネルギーなど、その事業内容は多岐にわたる。映画関連では、『STAND BY ME ドラえもん』の、日本映画としては4年ぶりとなる中国公開(2015年)を実現させて以来、日中の映画会社の橋渡し役を担ってきた。この事業をさらに促進させるために、『ドラえもん』の現地配給を担当した中国の映画会社フェニックス・エンターテイメント・グループと合弁で、2020年1月にオープン・カルチャー・エンターテイメントを設立した。