コント日本一決定戦「キングオブコント2011」で優勝したお笑いトリオ「ロバート」が23日夜、TBS系の生中継終了後に東京・赤坂の同局で喜びを語った。結成13年で“コント王”の座を戴冠し、秋山竜次は「頂点って良いものですね。デビューから今まで一度も(トップに)立ったことがなかった。感極まるものがあります」と晴れやかな笑顔を見せた。
山本博は「ずっとこれに向けてやってきたし、決勝進出が決まってからも毎晩のように稽古を積んできた。成果が出てホッとしています」と安堵の表情。馬場裕之は「しゃべったら泣いちゃいそうで……。取材のみなさんを見てやっと落ち着いてきました。カツラも衣装もずっとこのまま身に着けていたい」と興奮気味に語った。
決勝では2本のネタを披露。1本目でこの日最高となる1000点満点中942点をたたき出すと、2本目でも934点を上げ、合計1876点で2位以下に60点以上の差をつける完全勝利。それでも、斬新な“キリンスマッシュ”ネタで会場を沸かせた「2700」には参ったようで、秋山は「完全にもっていかれたと思った。だから2本目は一か八かでギリギリまでやった。はまってくれて良かった」と胸をなでおろした。
賞金1000万円の分け方について、秋山が「3等分するという暗黙のルールは嫌。笑いをとったのは僕だから600万はもらわないと」と強引に話を進めると、共に戦った2人から大ブーイング。それぞれ賞金の使い道に思いをはせる中、山本は「(コント作りに携わった)みんなで食事にいかないとね」とスタッフに感謝を示した。
プロアマ、結成年数を問わず参加できる「キングオブコント」。4年目となった今年は、過去最多3026組がエントリーする大激戦だった。「ロバート」は、2008年の第1回大会で決勝まで進んだ実績があるものの、昨年は欠場したため今年はシード権がなく一回戦から勝ち抜いて頂点に立った。