コント日本一決定戦「キングオブコント2011」の決勝に進出する8組が26日、都内で発表された。昨年3位のTKOが順当に残った以外は波乱の展開。昨年2位のピース、同4位のジャルジャルが敗退。しずる、ロッチらも姿を消した。準決勝は68組が火花を散らし、決勝に進んだ8組は、トップリード、TKO、ロバート、ラブレターズ、2700、モンスターエンジン、鬼ヶ島、インパルス(決勝ネタ順)。
2008年以来のファイナリストに返り咲いた2700、初めて決勝に進んだトップリード、ラブレターズ、鬼ヶ島は、テレビではなく劇場ライブで笑いの腕を磨いてきた。所属事務所、芸歴も様々な日陰の実力派たちが、史上最多3026組という激戦を突破。会見で鬼ヶ島の野田祐介は「やっとバイトを辞められる!」と歓喜。「優勝したら?賞金(1000万円)で滞納している家賃を返して、大家のおばあちゃんを旅行に連れていってあげたい」と苦労を明かした。
今年芸歴20年目のTKOが、経験の違いをみせ昨年のファイナリストから唯一勝ち残った。7位だった2008年も含め、3度目の決勝に挑戦する。木下隆行は「(決勝進出者で)芸歴も年齢も一番上。なんとか優勝したい。優勝して相方(木本武宏)と2人で飲みに行きたい」と悲願を誓った。
ロバートは3年ぶり、モンスターエンジンとインパルスは2年ぶりに決勝に進んだ。すでにテレビで馴染みの顔だが“コント王”奪取に向け本気。ロバートの秋山竜次、馬場裕之とインパルスの板倉俊之は過去にトリオを組んでいた因縁もあり、会見では「どっちが面白いのか証明してやろうじゃないか!」と激しくやりあった。
プロアマ、芸歴問わず“真のコント王”を決める「キングオブコント」。2008年のスタート以来、バッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディと過去3代の王者を輩出してきた。9月23日に行われる決勝で、4代目の王者が誕生する。決勝の模様は、TBS系で同日午後7時から生中継。MCはダウンタウンが務める。