若手監督育成「ndjc」桝井省志スーパーバイザー
2013年02月25日
ndjc2012完成作品鈴木研一郎監督『ラララ・ランドリー』 ミュージシャンとしてメジャーデビューが決まった優子は、歌うことに自信を無くし、田舎に帰って来る。家族の応援、とりわけ弟が幼い頃に優子が歌って聞かせた歌を大切にしていたことを知り、優子は自分が歌うことの原点を発見する。
出演:田中美里、松下洸平、内田和也、阿部久美子、駒木根隆介
製作総指揮:松谷孝征(VIPO理事長)、製作:ndjc2012事務局(VIPO)、プロデューサー:永井正夫、柘植靖司、監督・脚本:鈴木研一郎、監督補:成瀬活男、撮影:市川修、照明:田中利夫、美術:尾関龍生、録音:高橋義照、編集:菊井貴繁、記録:樽角みほり、振付:城間ツカサ、撮影アドバイザー:鈴木達夫、音楽・録音アドバイザー:瀬川徹夫、作詞・作曲:鈴木研一郎、編曲:川口直久、制作プロダクション:永井プロジェクト
―鈴木研一郎監督に迫る(プロフィール)1984年生まれ、静岡県浜松市出身。大学在学中には、早稲田映画の登竜門・早稲田映画まつりにて新人賞・観客賞を受賞。卒業後に制作したミュージカル中編映画『街の音、なにがしの唄』は、うえだ城下町映画祭において審査委員賞受賞のほか、沖縄映像祭入選、TAMA CINEMA FORUMある視点部門入選、TAKE∞にて観客賞受賞など、複数の映画祭で評価を得た。短編『おしえて!昭和のワークマン』では、したまちコメディ映画祭入選、福岡インディペンデント映画祭にて優秀作品賞を受賞。2012年、浜松市制100周年記念事業の一環として、ミュージカルテイストの長編作品『プレイヤーズ!!』を制作。自主制作 ながら出演人数およそ300人と大規模な撮影を行い、市内の映画館シネマイーラにてロードショー、好評を博した 。推薦団体:協同組合・日本映画製作者協会
●なぜこの作品を撮ろうと思ったのですか? 日本においてほとんど制作されることのない「ミュージカル映画」という分野に挑戦してみたい、と考えたのが一番大きな理由です。また今まで自主制作という形で作品を撮ってまいりましたので、多くの疑問点に対し解答が得られず、それをはっきりさせたい、というのもプロの現場に興味を持った理由のひとつです。
●作品の見どころ、自信のあるところ、ここを見てほしいというところは? 前述の通り、ミュージカル映画に挑戦している、ということがまず見どころだと思います。ミュージカルというもの自体に慣れ親しんでいない方々にも違和感無くご覧いただくためにはどうしたらよいか、頭をひねりましたので、その点にご注目いただければと思います。
●35ミリフィルムでの映画制作はどうでしたか? 自主制作でミュージカル映画を撮る場合は、ビデオで行っておりましたので何度もテイク数を重ねては素材を増やす、という手法をとっておりました。今回は35ミリフィルムですから、無駄に消費するわけにはいかない、という制約があり、必要最低限のものしか撮らないと決めて撮影に臨みました。それによりメリハリのある進行が実現した、とは思うのですが、如何せん素材の数が少なく、編集では大変苦労いたしました。本当に必要な素材は何なのか、それを見極めることが次の仮題だと考えております。
●ndjcを通じてどんなことが学べましたか?今後どう生かしていきますか? あまりに沢山のことを学ばせていただきましたので、とても書ききれないのですが、その中でも「面白い、やりたい、と思ったことは、簡単に曲げてはならない」ということに気付いたのは大きな収穫だったと思います。ただそれは単純に、「頑固になる」ということでは決してなく、明確な根拠や、自信、経験などに裏打ちされた、確固たるものが存在しなければならない、ということにも同時に気付きました。この点については今後、自分がこの世界で生きていく上で、土台となる重要なものだと思います。
●これからの目標を教えてください。 音楽と映像が融合した、楽しい作品を作り続けることが目標です。また今回の作品を通して知り合うことのできた、素晴らしいキャスト・スタッフの皆様と、この先二度、三度とご一緒させていただくことも、目標の一つです。