俳優で歌手の斎藤工が20日、メジャー3rdシングル「ONE MORE TRY!!」を発売し、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で記念イベントを行った。集まった約2000名のファンを前に「本当に人前が苦手で……」と照れ笑い。それでも「作品や役柄に身を潜められる俳優業と違って、音楽業は自分の本質が出る。恥ずかしいけれど、さらけ出さなきゃ」と熱唱した。
俳優として人気が高まるなか、昨年8月にシングル「燦々」でソロ歌手としてメジャーデビュー。今年2月に2ndシングル「サクライロ」を発売したのに続き、早くも3枚目のシングル「ONE MORE TRY!!」をリリース。「俳優と歌手の両立は本当のところ大変。でも、本格的に歌手活動を始めたきっかけは、東日本大震災後に、演技で表現できることと音楽で表現できることの違いを実感したから。その気持ちを忘れず、恥ずかしいながらも、いつかライブもやりたい」と力を込めた。
「ONE MORE TRY!!」はカバー楽曲で、歌詞には、笑顔、勇気、愛といったフレーズが並ぶ。「なかなか口にしにくい単語ばかり。(カバーするのは)大きな音楽のバトンをつなぐ役目だと思う」と言い、カップリング曲「ずっと…」とともに披露した。「ONE MORE TRY!!」は、東海テレビ・フジテレビ系昼ドラマ「七人の敵がいる! ~ママたちのPTA奮闘記~」のエンディングテーマになっている。
インディーズ時代のミニアルバム「ココロノグルリ」も再リリースされた。また、俳優としては公開中の映画「愛と誠」に出演していて「(登場人物)全員がカッコつけず、むき出しになっている。恥ずかしいと思うものも全面に出して表現したから、ぜひ見てほしい」とアピールしていた。