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ゴー・シネマ「ばかもの」、“2人の演技合戦、火花散る”と金子監督

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ゴー・シネマ「ばかもの」、“2人の演技合戦、火花散る”と金子監督

2010年12月18日

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 ゴー・シネマ配給「ばかもの」の初日舞台挨拶が18日に有楽町スバル座で行われ、金子修介監督、主演の成宮寛貴、内田有紀が登壇した。

 同作品は、芥川賞作家・絲山秋子の同名小説(新潮社刊)を映画化したもの。大学生のヒデと、年上の女・額子との10年にわたる“不器用な純愛”が描かれる。

 額子役について、内田は「言葉づかいが粗かったり、態度がぶっきら棒だったりするが、実は、内面は女性らしく繊細で、素直に甘えられなかったり。そこが額子の魅力。監督と2人で話し合って、役を作り上げていったので、演じるのはそれほど難しくはなかった」と分析。

 一方、成宮はヒデ役を「わかもの、ばかもの」と表現。「脚本は読み物として面白かったが、短い撮影期間で、劇中の10年間を演じられるのか、不安だった。それを克服しようという勇気を出すのに、時間がかかった。ヒデは最初は器が小さい男だが、10年を経てやっと対等な関係になり、額子を支えられるようになる。“頑張れ!頑張れ!”と思いながら演じた」と振り返った。

 原作を読んで、2人を思い浮かべたという金子監督は「内田さんの雰囲気、イメージがわいた。内田さんには以前から注目していて、林海象さんが監督した『キャッツ・アイ』を見た時は、僕が撮った方がいいと思ったほど(笑)。成宮くんも『ブラッディ・マンデイ』などで注目していた」という。

 監督は、撮影時を思い出し、「10年間をどう演じ分けるかを悩んでいた成宮くんに『10段階じゃなく、5段階でいい。それに順番に撮っていくから大丈夫。安心して』と約束したが、実際はそうはならなかった」と話すと、成宮は「ウソツキー! 撮影は、時間が行ったり来たり。台本をかなり前から読み直さないとつながらない状態だった。でも、監督には自由にやらせてもらった」と応えた。

 成宮は「内田さんとは、ドラマで共演したことがあるが、その時とは全然違う。やはり映画は、じっくり時間をかけて、こだわりを持って作れた。今回、内田さんと組めて本当に良かった」、内田も「芝居に誠実に向き合いたいと思っている中で、今回の成宮くんとの共演は幸せだった」と互いについて言及。監督も「現場はさながら2人の演技合戦で、本当に火花が散っていた」と、2人を讃えた。

 最後に、それぞれのお気に入りのシーンを紹介。監督はラストシーン、成宮はヒデが額子を後ろから抱きしめるシーン、内田は入浴シーンを挙げ、映画鑑賞後の観客に何度も映画館で見てもらえるようにアピールした。

 有楽町スバル座、シネマート新宿他全国公開中。



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