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『イントゥ・ザ・ストーム』は超パワーアップ版『ツイスター』 (vol.171)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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『イントゥ・ザ・ストーム』は超パワーアップ版『ツイスター』 (vol.171)

2014年06月11日

昨夜は、2つの洋画大作の完成披露試写をハシゴしました。最初に丸の内ピカデリーで行われたのが『イントゥ・ザ・ストーム』。続いてTOHOシネマズ日劇で行われたのが『GODZILLA』。ディザスタームービー大好きな私にとっては夢のような2本立てでしたが、実際にどちらも作品の内容が良かったので感想を書きたいと思います。

まずは『イントゥ・ザ・ストーム』
そのタイトルの通り、超巨大竜巻に「イントゥ」する大作映画です。

竜巻映画と言えば『ツイスター』ですが、『イントゥ・ザ・ストーム』はまさに超パワーアップ版の『ツイスター』。竜巻の威力、数、被害の大きさもさることながら、POV(主観)映像で見せることで臨場感が格段にボリュームアップしています。

『ツイスター』の竜巻が、のどかな田んぼで発生していたのに対し、『イントゥ・ザ・ストーム』はがっつり市街地を通り、破壊の限りを尽くして突き進みます。牛は飛んできませんが、もっと凄いものが次々と飛んでいきます。実際にあった竜巻で記憶に新しいのは、昨年5月に米オクラホマ州で発生し、20人以上の死者を出したもの。ウィキペディアによれば、この時の竜巻の直径は最大2.1kmだったそうですが、『イントゥ・ザ・ストーム』のスーパー竜巻はなんと3.2km! これはアカン・・・

出演者が多く、群像劇であるのもこの映画の特徴。高校教諭に、その息子、竜巻内部の撮影に奔走するトルネードハンターたち、命知らずの竜巻ひやかしコンビ…。彼らが何カ所かに分かれて、それぞれの目線で危機に直面するため、「今お父さんが遭った竜巻がそっちに行ってるぞ!」ってな感じで、竜巻が移動する恐怖が倍増。「通り過ぎたら終わり」感がないのです。

POV映像ということで、「手ブレ映像は酔うから苦手」という人もいると思いますが、全編POVではないのでご安心を。全然しんどい印象はなかったです。89分というサクッと観られる尺もいいですね。

出演者は、あまり有名な人は出ていないようです。監督もスティーブン・クォーレという初耳の方ですが、『アバター』の第二監督を務め、“ジェームズ・キャメロン監督の右腕”と称される新鋭だそうです。映画を見る前は「ホンマかいな」という感じでしたが、鑑賞後は納得でした。

さて、主人公たちはちゃんと逃げきれるのか、そしてトルネードハンターは竜巻内部の撮影に成功するのか。『ツイスター』のヘレン・ハント同様、今回も竜巻に異常な執着心を見せるクレイジーなおっちゃん(マット・ウォルシュ)が登場します。キーパーソンなのでご注目を。スカッと楽しめるディザスター作品を待っている方は、期待を裏切らない、夏休みに相応しい映画(8月22日公開)だと思います。

『GODZILLA』の感想は次回書くので、またお付き合いよろしくお願いします。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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