最近、NHKで放送が始まったドラマ「ダウントン・アビー」。日曜日の夜なので、ご覧になっている方も多いんじゃないでしょうか。
販社さんからひと足早く、全7話のサンプルDVDをもらっていたのですが、なかなか観る時間がなくそのままになっていました。しかし、NHKで第1話を観た知り合いから「かなり面白い」と聞き、慌てて観てみることに。すると…。
本当に面白いよコレ!
内容は、1900年代前半のイギリスを舞台に、大邸宅「ダウントン・アビー」で暮らすグランサム伯爵一家と、その使用人たちの群像劇サスペンスです。登場人物は、公式ホームページに載っているだけでも21人! 「覚えられんよ…」と見る前から嫌になっちゃいそうですが、そこはご安心を。第1話を見ればあっさり覚えられます。第2話を見れば完璧です。記憶力の悪い記者が言うんだから間違いありません。それぞれが強烈な個性を放っていて、立ち位置もバラバラ。見ている人は、たちまち「コイツ好き、コイツ嫌い」と各キャラクターに何らかの感情を抱くことになります。
話の軸は、グランサム家の相続争いです。伯爵の次に、グランサム家の莫大な財産を継ぐのは誰か? 伯爵には子供が3人いるけど、全員女性。でも「男しか継げない」という厳格な規則があるため、当初は長女の婚約者が継ぐことで話がまとまっていた。しかし、その婚約者がタイタニックの事故で犠牲になってしまったからさあ大変。誰が継ぐのよ?と争いが始まるわけです。
キーパーソンは、遠縁のマシュー。今までグランサム家とは絡みのなかった中流階級の青年ですが、血筋をたどると後継者はマシューに行き着いてしまう。マシューに接することで、「彼でいいじゃん」という派閥と、「よくわからん男が財産をひったくっていくなんて許せない! 女が継げるように規則を変えろ!」という派閥に分かれていき、色々なことが起こっていきます。
主軸はこの話ですが、姉妹間でバトルあり、使用人の間で争いあり、マシューのお母ちゃんと伯爵のお母ちゃんとで火花が散り、恋愛や嫉妬がバンバンと飛び交います。そういう、スキャンダラスでドロドロなネタばかりかと思いきや、胸が熱くなるような男の友情や助け合い、信頼関係も描かれるのが素敵なところ。
細かいストーリーは伏せますが、とにかく毎回毎回飽きさせない事件がてんこ盛り。イギリスでえらい大ヒットになっているようですが、それも頷けます。
ちなみに、個人的にお気に入りのキャラはマギー・スミスが演じる、伯爵のお母ちゃんです。すごくイヤな感じなんですが、意外と可愛げがあり、憎めない。後半にはちょっと良いエピソードもあります。お楽しみに。今週末は第3話ですが、今からでも遅くないので、まだ見ていない人はぜひ。
ちなみに、DVDの発売は8月6日に決まりました。