朝日放送とよしもとクリエイティブ・エージェンシーは29日、昨年10年間の歴史に幕を閉じた若手漫才日本一決定戦「M‐1グランプリ」の後継企画として、パフォーマンスの世界一を決める大会「KAMIWAZA~神芸~」を開催すると発表した。優勝賞金は「M‐1」時代と同額の1000万円。世界的に知られるビートたけしが大会GMを務める。第1回大会の決勝戦は来年1月8日に行われ、全国ネットのゴールデン帯で生放送される。
都内で発表会見が行われ、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの水谷暢宏社長は「国民的イベントにまでなったM‐1を経て、次の10年で目指すのは世界的イベント」と意欲的に語り、朝日放送の田中俊之制作局長も「今度は世界に通用するスターを生み出したい」と期待を込めた。
大道芸からダンス、マジック、スポーツ、さらにアートまであらゆるパフォーマンスが対象。人間の常識を越えた“神芸”の持ち主であれば、年齢、性別、人数、プロアマ問わず出演資格がある。国籍も一切不問の国際大会で、決勝戦は大会スタッフらが世界中から選抜したパフォーマー9組に国内チャレンジ枠を勝ち抜いた1組を加えた全10組で競われる。国内チャレンジ枠の一般公募もスタートした。
将来的には、年始の風物詩的イベントとして定着させるだけでなく、パフォーマンス分野で世界3大大会といわれる「メルボルン」「モントリオール」「エジンバラ」に次ぐ地位を目指してゆく。
司会を任された今田耕司は「漫才(M‐1)とは違う緊張感がありますね」と真剣な面持ち。国内選考に出場予定のパフォーマーコンビ・桔梗ブラザーズは「出るからには本気で優勝1000万円を目指す」と気合いを込めた。決勝の審査員はパフォーマンスに精通した著名人が務めるという。