女優・松坂慶子、国仲涼子らが7日、NHKの新連続ドラマ「マドンナ・ヴェルデ ~娘のために産むこと~」の発表会見を都内の同局で行った。代理出産をテーマに命の尊厳を問う作品で、クランクアップ翌日に発生した東日本大震災を受け思いはひとしお。主演の松坂は「命をリレーしていくドラマです。ご覧いただいて、みんなで大きく前に進めたら」と力を込めた。
人気作家・海堂尊の小説をNHKで初めて映像化。夫に先立たれながらも一人娘を育て上げ、現在は悠々自適に暮らす55歳の女性(松坂)が主人公。病気で子宮を失った娘(国仲)から「自分の代わりに代理母となって子どもを産んで欲しい」と頼まれ、日本国内では原則として認められていない代理出産に踏み出していく。
代理出産問題に切り込んだ物語について、松坂は「不妊に悩むカップルがこんなに多いなんて初めて知った。うちにもちょうど年頃の娘が2人いるので他人事じゃない」と神妙。撮影を振り返った国仲は「『お母さん、私の子どもを産んでくれない?』なんて日常会話にはまず出てこない……。難しかったけれど気力を出し切って演じた」と話した。
共演に藤村志保、南明奈ら。作曲家でピアニストの村松崇継が音楽を手がけている。NHK総合テレビで、4月19日より毎週火曜午後10時放送。全6回。