SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014が27日に閉幕した。当日はクロージングセレモニーが行われ、コンペティション部門の受賞結果が発表された。
長編コンペ部門の最優秀作品賞は、オランダ映画『約束のマッターホルン』(ディーデリク・エビンゲ監督)が受賞。既成概念に縛られた人々の心が、謎の男の出現で次第にほぐれていく様を丁寧に綴ったハートウォーミングなドラマだ。ロッテルダム国際映画祭でも観客賞を受賞するなど、各国の映画祭でも話題となった作品。
また、監督賞は日本映画『螺旋銀河』(草野なつか監督)が受賞した。合わせ鏡のような関係にある二人の若い女性の友情を描く人間ドラマ。85年生まれの草野監督は、大学卒業後に映画美学校12期フィクションコースに入学し、在籍中から自主映画の現場に参加。『螺旋銀河』が初の長編作品となる。なお同作は、次回作に向けてSKIPシティから施設利用などの支援を受けられるSKIPシティアワードも受賞した。
短編コンペ部門は『押し入れ女の幸福』、新設のアニメコンペ部門は『夕化粧』(胡ゆぇんゆぇん監督)がそれぞれ最優秀に輝いた。