(ページ 1/5)
アジア各国のコラボ実現が飛躍のカギ! 香港は中国本土へのゲートウェイ、重要なハブに
デジタルEと3D製作に見るコンテンツの将来性―
香港企業を支援するために、香港と世界各国・地域との 製品調達や販売促進などを目的に活動している香港貿易発展局(TDC)は、“Get into the Scene”をテーマに3月22日から4月18日の間、香港コンベンション&エキジビジョンセンター(香港島・湾仔)で、世界最高の映画、テレビ、音楽、デジタル・エンターテインメントにスポットライトを当てた「エンターテインメント・エキスポ香港」を開催した。
↑アジアのキーパーソンたちが集結した「アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット」オープンセミナー
第6回を迎える同エキスポは、このエキスポの元となった香港フィルマート(香港国際フィルム&テレビマーケット)、香港国際映画祭、香港電影金像賞授賞式の3つのイベントを含め、アジアン・フィルム・アワード、香港/アジア フィルム・ファイナンシング・フォーラム、香港ミュージックフェア、IFPI香港トップセールス音楽賞、香港インディペンデント・ショートフィルム&ビデオアワード、そしてデジタル・エンターテインメント・リーダーシップ・フォーラムの合計9つのイベントから構成されている。
香港フィルマート開催期間の3月22日~25日、現地で同エキスポを取材した。アジア・コンテンツの熱気とパワーを写真と共にレポートする。
↑会場となった香港コンベンション&エキジビジョンセンター
←↑会場、ホール前風景
●香港フィルマート、中国ブースが拡大し勢い見せる ↑映画セットを模した中国ブース
同エキスポは、アジア地域の中では一番大きなもの。イベントの一つ、映画とTVのマーケット「香港フィルマート」(3月22~25日開催)は今年、29の国と地域から過去最高の548社(前年比+8・5%)が出展。来場者は51ヵ国から4943人(前年比+9・77%)で、なかでも中国が121社が出展する勢いを見せ、フランス、韓国、マレーシア、フィリピン、台湾、そしてタイがパビリオンを拡大した。新しい出展国はオーストリア、ラトビア、クロアチア。260本以上もの作品がスクリーニング上映され、60のセミナーとネットワーキングが開催された。
←ブース前で取材を受ける香港貿易発展局のレイモンド・イップ副総裁(左)
●「ヨーロッパ/アジア:TVと映画のコラボレーションにおける新しい時代」 22日午前中には、インターナショナル・カンファレンス「ヨーロッパ/アジア:TVと映画のコラボレーションにおける新しい時代」(写真上)が行われ、日本からNHKのインタナーショナル・アクイジション担当の今村シニア・プロデユーサー(右から2番目)が登壇。過去10年間のヨーロッパとアジアにおけるTV制作、特にドキュメンタリー、ドキュドラマ、そしてアニメーションの共同制作をテーマとし、フランス、イギリス、中国、日本の現状、問題点、今後の更なる共同制作、市場の可能性などが語られた。