レポート:第8回エンターテインメント・エキスポ香港
2012年04月23日
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●「TVワールド2012」オープニング・セレモニー 20日午後にはまた、「TVワールド2012」オープニング・セレモニーと、TVフォーマットビジネスの国際カンファレンスが開催され、香港TV協会会長、香港貿易発展局の
レイモンド・イップ副総裁ら、香港・中国業界関係の各代表が登壇してテープカットを行った。
●ジャパン・ナイト 同日夜には、東京国際映画祭(TIFF)主催「ジャパン・ナイト」が開催され、TIFFの
依田巽チェアマン(写真上左)とユニジャパンの
高井英幸理事長(同右)が挨拶。今秋開催予定の「第25回東京国際映画祭」及び9年目を迎える今年、会場を東京・港区の六本木ヒルズから同港区お台場へ移転して開催するマルチ・コンテンツマーケット「TIFFCOM2012」をアピール。
香港映画界からはプロデューサーであり監督の
ピーター・チャン氏(写真左)が駆け付けつけるなど、多くの関係者が参会し盛り上がった。
●新世代デジタル・エンターテイメント・サミット
21日には、「新世代デジタル・エンターテイメント・サミット」(携帯/ソーシャルゲーム)も開催され、日本からはオンラインゲームの開発、運営を行っている「ガマニアデジタルエンターテインメント」の代表取締役社長COOの
浅井清氏がスピーカーとして登壇し、日本のゲーム市場の現状と今後の展開などについて語った。
夕方には、「サロンフィルム‐香港フィルマートフォーラム2012」が開催され、近藤明男監督「エクレール お菓子放浪記」の上映も行われた。
●第36回香港国際映画祭OPセレモニー
そして、夜には「第36回香港国際映画祭」(4月5日まで開催)オープニング・セレモニーが開催された。香港国際映画祭チェアマンの
ウィルフレッド・ウォン氏、香港特別行政区商務及経済発展局局長の
グレゴリー・ソー氏、出品作品「The Look(原題)」に出演している
シャーロット・ランプリングが特別ゲストとして挨拶。
挨拶をするシャーロット・ランプリング(写真左)、「春嬌與志明」の監督・キャスト(写真右)
オープニング上映作品「春嬌與志明/Love in the Buff(原題)」の
パン・ホーチョン監督、主演の
ミリアム・ヨン、
ショーン・ユー、
ミニ・ヤンらも登壇し、華々しく開幕した。
●レイモンド・イップ副総裁インタビュー
今年は、香港がイギリスから中国に返還されて15周年、さらに日中国交回復40周年という節目の年ということもあり、香港貿易発展局(HKTDC)は、5月15日(火)に東京(ホテルニューオータニ)、17日(木)に大阪(帝国ホテル大阪)で、香港特別行政区政府行政長官の
ドナルド・ツァン氏らの来日に伴い、日本と香港のビジネスパーソンが一堂に会する大型シンポジウム「“Think Global,Think Hong Kong”国際化へのパートナー:香港」を開催する。
HKTDC副総裁の
レイモンド・イップ氏にシンポジウムの開催意図や概要について聞いた。
「中国における世界市場へのゲートウェイ(玄関口)として大きく発展した香港の新たな特長と機能をアジア、特に中国本土でのビジネス機会の開拓を視野に入れている日本企業に向けて大きく発信する事業」だという。
同時開催の分科会では6つのテーマに焦点を当てるが、中でもクリエイティブ産業では、「香港と共に歩む日本のクリエイティブ・デジタルコンテンツビジネスの中国・アジア市場への進出」と題して行われる。
「香港は、アジア最大のIPO(株式の新規上場)を誇るなど、資金調達にも有利。映画ビジネスにおいては今回、特にデジタルコンテンツビジネスと配給ビジネスの部分で新たなメリットをアピールし、ビジネスマッチングをしたい」と語り、「日本の中小企業が拡大する、国際市場に進出したいというニーズに合うもの」として、シンポジウムへの多くの企業の参加を呼び掛けた。(了)