日本初の映画単科大学「日本映画大学」が4月に開学してから約3カ月が経った。期待に胸を膨らませ入学した第1期生166名は、新設された白山キャンパスで授業を受けている。
既存の新百合ヶ丘キャンパスがある小田急「新百合ヶ丘駅」からバスで約5分。川崎市麻生区白山の閑静な住宅街の一角に、新キャンパスがある。地域住民の理解もあり、映画に対して真剣に向き合う環境が整っている。
校舎は、廃校となった小学校をリフォームしたもの。小学校時代の教室が一部そのまま残されるなど、どこか懐かしい空間になっている。一方で、上映設備を備えた教室が大小多数あるほか、図書館や研究室なども設けられ、映画大学としての機能を十分に擁している。さらに、中庭やグラウンドもあり、様々な撮影ニーズに対応できるのが特徴だ。
校舎に隣接するスタジオは、大学の前身・日本映画学校を創設した故今村昌平監督の名前をとって「今村昌平記念スタジオ」と命名された。東宝スタジオの協力の下で建てられた本格仕様。広さは、延床面積が432.36平米、内部が300平米(90坪)、たたき場が30平米。高さは、天井までが13m、キャットウォークまでが7m。照明は、イタリア製の電動式移動バトン9機が備え付けられている。
新キャンパスについて、同校1年生の木村緩菜さん(18歳)は「きれいで使いやすくて、ちょっと小学生時代に戻ったみたい。欲を言えば、学食があれば嬉しかったかな。でも、授業も楽しいし本当にこの大学を選んで良かった」と笑顔で話してくれた。
>>日本映画大学の新キャンパス風景は、記事下の関連画像に一挙掲載。
同校では、6月19日(日)に第1回目のオープンキャンパスを開催。進路相談会をはじめ、2010年度卒業制作「おってくらんし」の上映会、中原俊監督×荒井晴彦脚本×川上皓市撮影という豪華教授陣による撮影実習などが行われる。今後、月1回ペースで実施される。