閲覧中のページ:トップ > 音楽ニュース >

大月みやこ「いまが一番」、新曲「恋の終止符(ピリオド)」発売

【FREE】大月みやこ「いまが一番」、新曲「恋の終止符(ピリオド)」発売

2025年03月27日
大月みやこ 大月みやこ

 歌手の大月みやこが、ニューシングル「恋の終止符(ピリオド)」を3月12日に発売した。

 1964年6月20日に「母恋三味線」でキングレコードからデビューした大月は、活動60年を迎え、いまなお毎年新曲をリリースし続けている。「新しい曲を出す時は『いまの自分』を聴いてもらえる気がして胸がときめきます。『こういうのも大月みやこの歌なんです』というのを発表できるのが嬉しい。『いまが一番いいですね』と言ってもらいたい」と話す。

 今作には「恋の終止符(ピリオド)」とカップリング曲「うす紅桜」の2曲を収録。共に作詩を田久保真見、作曲を徳久広司、編曲を南郷達也が手がけた。

旅愁誘う新しい歌謡曲、往年の名作映画を想起

 表題曲「恋の終止符(ピリオド)」は、ポルトガル・ギターやパンフルートといった異国風の楽器を取り入れた、旅愁を誘う大月の新しい歌謡曲。往年の名作映画のワンシーンを想い起こさせる歌詞が印象的で、恋が終わり駅から旅立とうとする男性を見送りながらも、男性のことが忘れられない、女性の切ない心情を描いている。

 デビュー60年を迎え、近年はこれまでの自身のイメージとは異なる楽曲にも挑戦している。大月といえば「NHK紅白歌合戦」初出場を果たした「女の港」(1983年)や「日本レコード大賞」歌謡曲・演歌部門の大賞を受賞した「白い海峡」(1992年)に代表される“女心の切なさ”を歌うイメージが強いが、前々作「今も…セレナーデ」(2023年)、前作「恋人のように…」(2024年)あたりから「ちょっと空気を変えた曲に出会えた」と語る。

 「これまで私の曲は100%すべて、私が『こういう曲を歌いたい』とお願いして作ってもらったものではありません。スタッフが準備をしてくれて『次はこういう曲を歌いましょう』と提案してくれます。今回もそうです。『大月みやこには、こういう空気もあるんだ』というのを新しく発見してもらおうということで、スタッフが選曲してくれたと思っています」

曲作りではスタッフを信頼、嬉しい戦いがある

 曲作りにおいては、スタッフの考えを尊重し、信頼する。「私が注文を出すと、きっと自分が一番気持ちよく歌えるような歌を注文するんだと思います。私も歌っているときに、いい気持ちになりたいですから。でも、それはちょっと違う。一番は、聴いてくださる人たちに感動してもらいたい。スタッフは、私と、聴く側の人との両方を見ています。なおかつ、スタッフは『大月には、こういう歌が合うだろう。こういう声が出るだろう。こういう歌い方をさせたい』というのを一番わかっている。ですから、スタッフの考えていることがベストだと思っているんです」。

 そうしたスタッフの思いを受け取ってからは「戦いがある」と話す。「どういう声を出すとか、どういう思いで歌うとか。スタッフは、私ができると思って与えてくれています。できると思われているなら『できません』とは言えないので、戦うんです。でもそれが嬉しい。『いまの大月にはまだ可能性がある』と思ってもらえることが嬉しいんです」。

460曲超、時を重ね良いことが増えている

 デビュー60年を機に、これまでリリースしてきた楽曲のサブスク配信をスタートした。第一弾として2024年9月18日に129曲。第二弾として2025年3月5日に335曲を配信。あわせて464曲にのぼる。「こんなにたくさんの曲を発表できて、聴いて頂けることは幸せなこと。時を重ね良いことが増えていると感じています」。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。