TBSと講談社が主催する「第3回ドラマ原作大賞」授賞式が28日、都内・TBSで行われ、大賞に大山淳子氏(49歳・都内在住)の「猫弁~死体の身代金~」が選ばれた。今後1年を目処に講談社が書籍を刊行、TBSがテレビ・ラジオドラマ化する。
「猫弁~死体の身代金~」は、猫でいっぱいの事務所を構える天才弁護士が、前代未聞の霊柩車ジャックの謎に迫っていくハートフルなコメディタッチのミステリー。最終選考で満場一致の支持を得た。
大山さんは、04年よりシナリオの勉強を始め、06年城戸賞入選などの実績を持つ。小説は09年から書き始め、「ドラマ原作大賞」は今回初の応募で大賞に輝いた。涙ぐみながら「夢のようです」。作品について「最後まで読んでもらえたら必ず元気になれる。それだけは自信がある」と話した。
TBSと講談社は、積極的にコンテンツ・コラボーレションプロジェクトを進めている。昨年は講談社の書籍から「新参者」「ヤンキー君とメガネちゃん」「特上カバチ!!」などがTBSでテレビドラマ化された。
「ドラマ原作大賞」は、両社によるコラボの一環で、ジャンルにとらわれず映像化に向けた“ドラマ原作になる小説”を広く募集。過去2回の大賞作は、いずれも書籍化、テレビ・ラジオドラマ化されてきた。
第3回となった今回は、昨年3月1日~10月31日までの募集期間に570作品の応募があり、講談社の書籍編集者とTBSのドラマプロデューサーらがそれぞれのメディアの特性を踏まえて選考し大賞を決定した。