漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2010」で優勝したお笑いコンビ・笑い飯が26日夜の生中継終了後、会場となった東京・テレビ朝日で喜びの会見。9年連続決勝進出の末、ラストチャンスで悲願を達成した2人は「『M-1』に恩返しがしたい」と声をそろえ、今年で幕を閉じた「M-1」をいつか復活させると約束した。
無名だった2002年の衝撃から9年。常に優勝候補に挙げられながらも、あと一歩届かなかった王者の座を、最後の最後でつかみとった。普段はボケまくる2人も「本当に嬉しい」と素直に喜びに浸った。
会見に同席した、大会委員長の島田紳助も「M-1」を牽引してきた笑い飯の優勝を労った。「これで(笑い飯が)劇的に売れるということはないでしょう」とジョークを交えつつ、「やっぱり優勝してもらいたかった。心からおめでとう」と笑顔がこぼれた。
「M-1」は、漫才を全国に広めるという当初の役割を果たせたとして、開催10年目の今大会をもって一旦終了した。今年は過去最多4835組が参戦。決勝で夢散った8組をはじめ、何千何万の芸人たちが「M-1」に替わる企画を待ち望む。
主催の吉本興業と放送局の朝日放送は「新たなイベントのプロジェクトに取り組む」としているが、笑い飯は自らの力で「M‐1」を復活を目指す。哲夫は「来年にNGK(なんばグランド花月)で『M-1』的なライブをやりたい」、西田幸治は「『M-1』がなければ今の僕たちはいない。いつか復活させたい」と力強く話した。