プレシディオ製作・配給「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」は20日に初日を迎え、監督・脚本の長江俊和、主演の中村蒼、青山倫子がTOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶を行った。
同作品は、米大ヒットホラー映画「パラノーマル・アクティビティ」の日本版続編。オリジナルは、リアリティあふれる映像が話題となったが、本作においてもリアリティを重視した。中村は「例えば、食事のシーン。普通の映画では、食べやすいものだったり、飲み物だけだったりするのに、この映画では、口いっぱいに食べ物を含んだりもしました。とにかく自由な現場だったので、気持ちが吹っ切れて、何でもやってやろうと思いました」と、撮影を振り返った。
映画では主演二人の掛け合いが見ものだが、長江監督は「二人と話をして、ある約束事をしました。それは、絶対に台本どおりにセリフを言ってはいけないということ。ナチュラルな感じを出すために、自分の言葉に置き換えてと。そうしたら、中村くんは、“セリフを覚えなくてもいいんですね”と言ってましたが…(笑)」と明かし、中村は「そういうわけではなくて(笑)。各シーンで伝えなければならないことだけを、頭にしっかりと入れておいて、セリフは自由に言いました」と応えた。
中村と青山は二人とも、ホラー映画が苦手だという。現場でも何か怖いことが起きるのではないかという心配もあった。青山は「撮影中はみんなが過敏になっていて、パチッと音が鳴ったりすると、“あっ、幽霊が来た”という声が上がって。怖いのは私一人じゃないんだと安心しました」と述べると、中村は「僕は、それを見て面白がって、笑っていました。僕も怖がりですが、顔には出さないんです」。
米国版続編(来年2月11日公開)は、10月に全米公開され大ヒットを記録。これを受け、米国では3作目の製作が発表された。長江監督は「実は、公式ではありませんが、日本での第3章も水面下で動いています。実現の可能性は高いのではないでしょうか。どういう内容になるのかは未定ですが、この第2章を見て、第3章のイメージを膨らませてください」と語り、日本でのシリーズ化に向けて意欲を見せた。
「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」は、シネマサンシャイン他全国で公開中。