“渡鬼”まだ終わりません――。15日、TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」最終シリーズの発表会見が都内で行われた。長寿ドラマのファイナルで注目が集まるが、脚本・橋田壽賀子氏は「まだ1年あるんですから!」。石井ふく子プロデューサーも「1回で終わるんだと勘違いされてないか……。来年9月までです」とアピールした。
“岡倉家”をめぐる人間模様を描き、単発特番を含めたこれまでの平均視聴率は21.4%を誇る人気ホームドラマ。1990年放送の第1シリーズから足掛け20年、切り良い10シリーズ目にして遂に最終シリーズを迎える。
いざ大団円へ――も、スタートから脚本を手がけてきた橋田氏は、あっけらかん。これから1年間の長い放送が始まるのに加え、「視聴率が良ければもう1回となるのがこの世界よ」。御年85歳も元気いっぱいで、「元気なら100歳まで書きたいけれどね」と続編にも希望を持たせた。
岡倉大吉役の宇津井健をはじめ、5人姉妹を演じる泉ピン子、長山藍子、中田喜子、野村真美、藤田朋子とおなじみ“岡倉家”の面々も集合。20年の歴史を感慨深げに振り返りつつも、泉は「まだ1話も撮ってないんだから」と、これから始まる新シリーズに心躍らせていた。
「渡る世間は鬼ばかり」最終シリーズは、10月14日より毎週木曜夜9時放送。初回2時間スペシャル。