日本映画界の名監督たちが、名だたる文豪の怪談小説をドラマ化した。「妖しき文豪怪談」と題して、NHK BS-hiで8月23日夜10時より4夜連続で放送される。「誰も知らない」「空気人形」の是枝裕和監督が室生犀星の怪談を映像化したのをはじめ、落合正幸監督×川端康成、塚本晋也監督×太宰治、李相日監督×芥川龍之介という組み合わせで、上質の怪談ドラマが誕生した。
代表して是枝監督が29日、都内・NHKで会見。「テレビだからということは一切考えずに、自分が見たいドラマを作った。納得いく作品になった」と出来ばえに自信をのぞかせた。
是枝監督が手がけた「後の日」は、犀星の怪談小説「童子」と「後の日の童子」が原作。夫婦のもとに、亡くなった息子が帰ってくるという不思議な物語を、繊細なタッチで描き出している。出演は加瀬亮、中村ゆり他。8月26日に放送。
落合監督作は川端原作「片腕」(8月23日放送)、塚本監督作は太宰原作「葉桜と魔笛」(同24日放送)、李監督作は芥川原作「鼻」(同25日放送)。ドラマとともに作品の背景に迫るドキュメンタリーも放送される。