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インタビュー:野田助嗣松竹(株)専務取締役(映像本部長)

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インタビュー:野田助嗣松竹(株)専務取締役(映像本部長)

2006年05月01日

「新宿」をフラッグ・シップシアターに


松竹は新宿松竹会館を閉館し、新に10スクリーン・2260席のシネコンを中心とした商業ビルを建設。SMTは07年から5年計画で30サイト・300スクリーンを達成し、2011年にはグループ全体で興行収入420億円を目指す。

■60億投入、08年秋竣工

松竹は、5月末で閉館する「新宿松竹会館」(新宿ピカデリー1~4)の再開発計画概要を発表した。総事業費60億円を投じ、10スクリーン・総座席数2260席のシネコンを中心とした商業ビルを建設する。2008年9月竣工する。新宿松竹会館(東京都新宿区新宿3-15)は、1958年10月に開場。当初は「新宿松竹劇場」(1326席)、「新宿名画座」(264席)、「新宿スター座」(143席)、そして「新宿文化演芸場」(365席)の映画館3館と演芸場としてスタート。その後、現在の4館の映画館を中心に、ボーリング場や飲食が入る商業ビルとして47年以上にわたって運営されてきたが、老朽化が著しいため5月14日(日)の営業を最後に閉館する。新ビルは、現在の新宿松竹会館の敷地(面積は487・36坪)に建設する。6月上旬解体工事を開始し、08年9月竣工。地上12階・地下2階建てのシネコンビルとして生まれ変わる。映画館は3階から12階に入り、その他はフロア貸し店舗となる。
なお、「新宿松竹会館」と同じく(株)松竹シネプラッツが業務運営する「上野セントラル1・2・3・4」(1953年11月「上野松竹劇場」として開場、その後映画館4館に増館)が5月14日で閉館する。

――「新宿松竹会館」の再開発は、当初、隣接する伊勢丹と共同で実施することが検討されていたと思いますが、どのような経緯で単独での開発になったのですか。

野田 もともといまから10年以上前、松竹第一興行(株)を含めて前の経営陣の時代に、伊勢丹との共同開発の話があって松竹第一興行の役員の方々が準備委員会に入り、計画を進めていたことがありました。この辺の事情はあまり詳しくはないのですが、バブルがはじけたため一旦は立ち消えになっていました。それが、いまから3年程前、再び伊勢丹さんから話をいただきました。行政を絡めて一体開発ということでスタートしたのですが、道路の付け替えメリットもある反面、公共貢献という面で様々な規制があったことも事実ですが、単独開発になった一番大きな要因は、やはり伊勢丹さんが考えている竣工時期と松竹が考えいる時期との大きな時間のずれがあったということです。松竹としては、新宿松竹会館の建物自体が老朽化しており、新宿3丁目の新宿東映会館跡地には東映(T・ジョイ)さんと東宝さんが共同経営するシネコン(バルト9)が07年2月には開場する。我々としては、そことの時間差をあまりあけたくははない、遅れても半年から1年ぐらいの遅れで開発をしたいという思いがありました。伊勢丹さんは、やはり百年の計と向こうが言われるように、新宿松竹会館に隣接する「伊勢丹駐車場」の再開発は最後の大きな開発ですから、非常に慎重になっており、長いスパンで考えている。我々としてはそこまでは待てないと。もちろん一体開発は一体開発としてのメリットもあるのですが、要するに投資額から、計算した単独開発した時の収支と共同開発した時との収支がそれ程大きな差がありませんでした。で、一体開発であれば様々な状況の変化に対応できないが、単独であればフレキシブルに対応できるわけで、やはり将来の事を考えると単独でいくべきだろうという最終結論に達したわけです。

――単独でいこうと決めたのはいつ頃だったんですか。

野田 昨年の秋になります。もともと松竹内では伊勢丹さんのスピードに合わせていたらとても新宿松竹会館がもたないだろうと言うことで共同開発案とともに単独開発案を同時併行に進めていました。共同開発した場合、全体の街作りの中でいろいろなシナジー効果が期待できるわけですから社内的には検討も議論もしましたし、単独案についてもシネコンビルを建設した場合のビル収支といったものの検討を重ねてきた経緯があります。


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