2月5日に公開されるマット・デイモン主演『オデッセイ』を試写で観てきました。これが素晴らしい傑作なので、ネタバレしない程度にちょっとご紹介。
アカデミー賞で作品賞など7部門にノミネートされている作品なので、注目されている人も多いでしょう。火星に一人取り残されてしまった男のサバイバルを描くSF映画です。「70億人が彼の還りを待っている」というキャッチコピーもインパクトがありますよね。
果たして彼は生還できたのか、それとも…。結果は劇場でご確認頂きたいのですが、鑑賞すれば「楽しく」「勇気づけられる」作品であること請け合いです。とにかく主人公のワトニーがポジティブ。火星で一人ぼっち、酸素も食料も限られる中、4年後まで救助が来ないという絶望的な状況なのに、持ち前の前向きな性格と興味深いサバイバル術で次々と難関をクリアしていき、生還に向けて望みをつないでいきます。
あらすじを知ると、宇宙空間で遭難してしまった『ゼロ・グラビティ』(これも傑作でした)を思い出しますが、趣は異なります。『ゼログラ』が孤軍奮闘、観ているコチラ側も窒息するほど苦しい状況のオンパレードだったのに対し、『オデッセイ』はまさにワトニーの救出に向けて世界が一致団結。特に、NASAの仲間たちがあの手この手で救おうとする姿に、ワトニーのポジティブ思考も相まって、心がポカポカしてきます。
音楽も抜群で、「ここでその選曲か!」とますます楽しくなってしまいます。たぶん、皆さんがちょくちょく聴いたことのある曲ばかりです。
先のゴールデン・グローブ賞では、コメディ・ミュージカル部門の作品賞、主演男優賞を受賞しました。と言っても、コメティでもなければミュージカルでもなく、れっきとしたSF大作映画です。でも、見終った後はこの部門で受賞したことも理解できる、非常に後味の良い作品です。絶対にお見逃しなく!