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明日公開『想いのこし』、泣けます (vol.233)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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明日公開『想いのこし』、泣けます (vol.233)

2014年11月21日

そろそろ正月の大作映画の公開が始まる時期。今週末は3連休ということもあり、スタートする話題作が目白押しです。

その中で、私が唯一試写で観た『想いのこし』についてちょこっとご紹介。ちょっと地味に見えてしまう作品ですが、おすすめです。

タイトルだけだとあまりストーリーがわかりませんが、ざっくり言うと、突然死んでしまった4人がちゃんと成仏できるように、主人公の青年が彼らの願いを叶えてあげるために奮闘するという物語。

もう、この手のジャンルはずるいですよ。『ゴースト/ニューヨークの恋人』しかり、死んでしまった愛する人が、実はまだ近くにいて何かを伝えようとしている…なんて、泣くに決まってるじゃないですか。試写室で鼻ズルズルしてしまいましたよ。

岡田将生さん演じる青年が、4人の願いを順に叶えていくのですが、特に良かったのは野球部のマネージャーの話。予告編でも少し映りますが、打席に立ったキャプテンに対し、「犬塚ケイがここにいるぞ。ここで見てるから打て!」と呼びかける場面にはやられました。

なかには演技が上手いとは言えない演者さんもいますが、子役の巨勢竜也くんをはじめ、全員が必死になっていることがよく伝わり、自然と心に響いてきます。特に岡田さんはポールダンサーや花嫁にも扮しているので必見。ベタな演出もなぜか心地よく、誰もが安心して楽しめる作品です。

ホンワカした内容とは裏腹に、撮影は極寒の時期に行われたため、かなり過酷だった様子。先日都内で行われた記者会見では、出演者が口ぐちに辛い撮影だったことを語っていましたが、岡田さんと巨勢くんはプライベートで、2人だけで遊園地に行く仲にまでなったとか。辛い撮影の中で築いたチームワークの良さも感じる素敵な作品です。お見逃しなく!


さて、金曜日なので最後に恒例の競馬予想。今週はマイルチャンピオンシップです。人気馬がそろって外枠に行ったので難解な一戦となりました。本命はロゴタイプ。G1を勝つ実力がありながら、近走不振で人気の盲点(6~8番人気?)になりそうな予感。逃げるミッキーアイル以外は後方待機馬が多いと思われる中、真ん中の枠からスッと先行できそうな気がします。そのまま前で粘ってくれれば。皐月賞以来勝てなかった馬が翌年のマイルCSをV。ジェニュインの再現です。

平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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