アナウンサーのジンクスと言えば、個人的には競馬実況の杉本清アナが印象的。毎年、宝塚記念のレース中に「私の夢は○○です」と自分の買っている馬の名前を入れるのですが、それがことごとく外れてしまうというもの。馬券を買っている身としては「杉本さんとは予想が被らないでほしいな」と祈るばかりでした。
さて、今年の東京国際映画祭で、映画界におけるアナウンサーのジンクスも生まれてしまったようです。それは「笠井アナが観ていない作品がグランプリを獲得する」。
最近、フジテレビの笠井信輔アナウンサーが東京国際映画祭の司会を務めています。映画好きとして知られる笠井アナですから、映画祭期間中も熱心に劇場に足を運び、できるだけコンペティション部門に出品された作品を観ているようです。
昨年は、上映された15本のうち、なんと14本も観たとか。しかし不運にも、唯一観ることができなかった『ウィー・アー・ザ・ベスト』がグランプリを獲得してしまいました。その確率6.6%!。笠井アナが嘆いていたのを今でも覚えています。
今年の授賞式でも、笠井アナはまずそのことに触れてから進行をスタートさせました。順に受賞者が登壇していき、その都度、笠井アナは作品の感想を述べていきます。ところが、グランプリを獲得した『神様なんかくそくらえ』の時はだんまり…。しばらくしてから、「皆さんお気づきでしょうか、私はこの作品の感想を言っていません」と切り出し、まさかの2年連続でグランプリを見逃していたことを告げました。
今年も15本が上映され、笠井アナはそのうち12本を観たそうです。受賞作品を見逃す確率20%! 2年連続で逃す確率は驚異の1.3%! これは凄い。
今後、映画祭の名物になってきそうな予感。来年も笠井アナの「観なかった作品」に要注目です。