健さん、80代で革ジャン新調　テリー伊藤「本当にかっこよかった」

　演出家・タレントのテリー伊藤が、10日死去した高倉健さんを偲んだ。悲報から1夜明けた19日、都内で行われた日本中古自動車販売協会連合会（JU）の「JU あのひと of the Year 2014」授賞式に出席し、健さんから手紙をもらい驚いたエピソードや車談義で笑いあった思い出をしみじみ。また、80代になって革ジャンを新調していたと明かし「あの年になって……本当にかっこよかった」とうつむいた。

　テリーは、健さんの訃報にふれ「大好き。僕らの青春ですから。寂しいですよね。学生時代に『昭和残狭伝』を観て、なんで高倉健ってあんなにかっこいいんだろう？ って朝まで話し合いましたよ」と語った。自身はテレビバラエティで活躍する一方で、映画界の大スターはずっと憧れの人だった。

　偉ぶらず、謙虚、実直だった健さんの人柄にじむ出来事が。「健さんがCMしか出ない時代があって、映画に出てくれませんか？とコラムに書いたら、手紙が来て『記事読みました。ありがとう。映画出るよう頑張ります』と。びっくりしました」。その後、4回ほど偶然会う機会があったという。「品川のホテルで車の本を読んでいたら、横に健さん！ 『テリーさん車お好きですもんね』と笑ってらした」と振り返った。

　無骨ながら身なりにもこだわっていた健さん。テリーは、晩年に新しい革ジャンを仕立てていると聞いたという。「代官山で、80歳を過ぎて革ジャンを作っているの。すごいでしょ？ 本当にかっこいい。二度とああいうスターは現れないと思います」と故人を惜しみ、「足元にもいけないけれど、目標にしたい」と語った。

　この日のイベントは、中古車を信頼する特定の販売員から購入する“あのひと買い”をアピール。車への造詣の深さ、鋭い観察眼と提案力が評価され、テリーが今年の“あのひと”として表彰された。

　20歳からこれまで車を50台以上乗り継ぎ、現在も約6台所有するテリーが「車は走る宝物」と熱く語り、ゲストで登場した元モーニング娘。で新婚の保田圭が中古車の購入を検討中と言うと「ルノーカングー」をすすめていた。

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