●白い巨塔再び!唐沢寿明「最後までやり遂げる」
/山崎豊子原作フジ系ドラマ「不毛地帯」会見
2009年10月05日
フジテレビ系で、今月15日からスタートし来年3月まで半年にわたって放送される、フジテレビ開局50周年記念ドラマ「不毛地帯」の発表会見が4日、都内で行われた。高視聴率を記録した「白い巨塔」以来、同局6年ぶりとなる作家・山崎豊子原作ドラマに、同ドラマで好演した唐沢寿明が主演。「原作の面白さを損なわないよう、最後までやり遂げる」と長丁場の大役に意気込みを見せた。
「不毛地帯」は、書籍売上げ累計512万部を誇る山崎豊子の大ベストセラー小説。終戦後シベリア抑留を経て商社マンに転身し、戦争体験という過去に葛藤を抱きながらも、再びビジネスの舞台で世界に戦いを挑んでゆく主人公・壹岐正(いき・ただし)の生き様に、高度成長期の日本を重ねて描いた超大作。唐沢が壹岐に扮し、海外ロケも織り交ぜ超スケールで完全ドラマ化する。
山崎原作ドラマに再び挑む唐沢は「『白い巨塔』の時に、一度だけ山崎さんにお会いして、ひとこと目に『あんたいい度胸してるわね』って言われた」と苦笑いを浮かべつつ、「今回はお会いしていないけれど、前回と同じくとにかく精一杯やるだけ。出来ることは全てやる」と強い決意。「確かに“重たいドラマ”。でも大丈夫!どの年代にも必ずはまる面白いものになる」と熱くアピールした。
撮影開始間もないが、すでに共演者からの信頼は絶大。壹岐の親友で防衛庁の幹部役を演じる柳葉敏郎が「唐沢くんというキャプテンがいる限り、このチームは最高」と言えば、壹岐が通うクラブの娘役を演じる天海祐希は「グイグイひっぱってくださって、唐沢さんがいるだけで頼もしい気持ちになる」。
さらに、役者の大先輩にあたる橋爪功と原田芳雄をはじめ、阿部サダヲ、遠藤憲一、小雪、竹野内豊、和久井映見と出席した豪華キャスト全員が、唐沢を全力でバックアップすると約束していた。
「不毛地帯」は、フジテレビ系で10月15日より毎週木曜夜10時放送。初回は夜9時から2時間18分の拡大スペシャル。メインテーマは坂本龍一が手がける。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。