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サンデーサイレンスの3×4 (vol.186)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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サンデーサイレンスの3×4 (vol.186)

2014年07月16日

今週の競馬界は、夏の風物詩とも言えるセリ市「セレクトセール」の話題が中心。今回も1~2億円台の高馬がどんどん落札され、毎年のことですが「みんな金持ちだな~」とため息が出てしまいます。

そんな中、アニメ「銀魂」の脚本家として知られる大和屋暁さんが牝馬を購入したというニュースも挙がっていました。世界最強馬ジャスタウェイの馬主さんとしても注目されている方です。何でも、ジャスタウェイのお嫁さん候補として、落札したんだとか。それ自体は「ふ~ん」という感じでしたが、少しビックリしたのが次のコメント。


「子供はサンデーサイレンスの3×4」


そうか…もうサンデーサイレンスのインブリード配合が発生する世代になってきているんですね。3×4とは、父方の3代前と、母方の4代前に同じ馬がいるということ。そして、科学的に証明されたわけではありませんが、競馬界にはこの「3×4」「4×3」を黄金比率とする考えがあり、ダビスタなどのゲームで育った競馬ファンにもなじみ深いフレーズです。

と言っても、「3×4」になるためにはそこそこの年月がかかります。サンデーサイレンス産駒の全盛期と言える90年代後半~00年代前半を知っている人たちからすれば、それから10年以上経ち、いよいよサンデーサイレンスで「3×4」が出始めることを感慨深く思う人もいるんじゃないでしょうか。

さて、大和屋さんの思惑が的中するのかどうか。購入した牝馬が現在1歳。来年2歳で競馬デビューし、活躍すれば5~6歳まで走るでしょう。引退して繁殖入りし、ジャスタウェイを種付け、子供が生まれ、競走馬に成長し、ターフで結果が出るのは10年近く後のことでしょうか。なかなか気の長い話です。

ちなみに、先日当欄で書いた「サンデーサイレンス系種牡馬の連続重賞勝ち記録」は現在も継続中で、昨年のエリザベス女王杯から先週までになんと37週連続となりました。今週は函館2歳S、函館記念がありますが、やはりサンデー系の有力馬がずらり。38週連続に更新することは固そうです。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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