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競馬14年上半期回顧&秋の展望 (vol.179)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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競馬14年上半期回顧&秋の展望 (vol.179)

2014年06月30日

宝塚記念が終わり、競馬の上半期が終了しました。正月の金杯がこの間だったような感じですが、早いものですね。

さて、ここで上半期の回顧をしてみます。今期の主役は、蛯名&横山典の関東ベテランジョッキー2人だったように思います。前者は皐月賞、天皇賞春とG1を連勝し、後者はダービーと宝塚を好騎乗で制しました。近年は外国人騎手が日本競馬を席巻する中、久々に日本人騎手が意地を見せたシーズンだと思います。

馬は、やはりジャスタウェイが最も輝いていました。ドバイデューティーフリーで衝撃の圧勝劇を演じて世界No.1評価を受けると、泥んこ馬場の安田記念でも大ピンチに陥りながら最後はきっちり差し切り、地力の違いを見せつけました。

レース前の盛り上がりという点では、大阪杯のキズナvsエピファネイアが最高潮でした。結果はキズナの快勝。エピファは3着に敗れ、その後遠征した香港でも4着と精彩を欠きました。また、今年の主役だったはずのキズナは天皇賞春で4着に敗れた後に骨折が判明し、今年は休養という結果に。スター揃いの4歳勢は不振に終わった印象です。

逆に、先輩の底力を見せつけたのが5歳勢。先のジャスタウェイに加え、天皇賞春で復活Vを飾ったフェノーメノ、そして昨日の宝塚記念を圧勝したゴールドシップ。この世代は非常に強いですね。こうなると、同世代のダービー馬ディープブリランテの早期戦線離脱が悔やまれます。

3歳世代は、やはりハープスターが絶対的な主役でした。特に桜花賞の末脚は衝撃的。オークスは残念でしたが、世代トップクラスの評価は揺るがないでしょう。一方、牡馬はイスラボニータが“フジキセキ産駒はクラシック戦線に弱い”という評価を覆して皐月賞を制覇。ダービーでも2着と奮闘しました。そのダービーでは、橋口調教師がワンオンドオンリーで念願の優勝を飾り、お祝いムードに包まれた結果となりました。


続いて、秋の展望に移ります。近年こぞって日本馬が遠征している凱旋門賞には、現在日本から6頭が登録。レッドリヴェールは国内専念を明言し、プレイアンドリアルは春が全休だったことを考えると、実質4頭でしょうか。内訳は、ゴールドシップ、ジャスタウェイ、ハープスター、デニムアンドルビー。いずれも楽しみなメンバーです。特にゴールドシップはヨーロッパのタフな馬場でこその印象もありますし、ひょっとしたらオルフェーヴル以上の期待を持っていいかもと思います。

国内の古馬戦線は、フェノーメノ、エピファネイアあたりが主役でしょうか。宝塚9着のジェンティルドンナも府中の天皇賞秋、ジャパンカップでは変わり身を見せてくるはず。3歳のイスラボニータも菊花賞をパスしてこちらに加わってくるかもしれません。

3歳牡馬はダービーを勝ったワンアンドオンリーがもちろん主役。ハープスターが抜ける牝馬路線はレッドリヴェールとヌーヴォレコルトの2強対決に注目。夏の上がり馬にも要注意です。

短距離戦線は混戦ですが、3歳の快速逃げ馬ミッキーアイルは面白い存在。マイル路線はほかにもG1馬が多数いるので、安田記念と同様に馬券的にも楽しみです。ダート戦線はベルシャザールの引退、ホッコータルマエの休養で主役不在の春でした。ワンダーアキュートなど古豪が存在感を放つなか、フェブラリーSを最低人気で制したコパノリッキー、3歳のアジアエクスプレス、レッドアルヴィスなどのフレッシュな顔ぶれに期待です。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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