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久々の本格派ブライアンズタイム系、ハギノハイブリッドで勝負 (vol.166)

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久々の本格派ブライアンズタイム系、ハギノハイブリッドで勝負 (vol.166)

2014年05月30日

さあ、いよいよ日本ダービーが2日後に迫りました。私が応援しているウインフルブルームは逃げきれるのか?!・・・と思っていたら左肩ハ行で取り消し。残念でしょうがないですが、しっかり治して秋に頑張ってもらいましょう。そんなわけで、ここは私情を捨てて純粋に当たる予想にシフトです。


本命はハギノハイブリッド
この馬、久々の本格派ブライアンズタイム系だと思うのです。


かつて怪物級の名馬を次々と輩出した種牡馬・ブライアンズタイム。しかし昨年春に放牧中の事故で死んでしまいました。近年は活躍馬にとぼしく、ライバルのサンデーサイレンス系に圧倒されています。今回の日本ダービーも、父系サンデーは18頭中11頭、ブライアンズタイム系はハギノ1頭(タニノギムレット産駒)です。

しかし、そのハギノの近走の上昇ぶりは、ブライアンズタイム系の怪物ホースたちとイメージが重なる気がします。

ブライアンズタイムの代表産駒、ナリタブライアンは、ダービーを勝ったのがデビューから11戦目。休みのないローテーションで、何度も負けながら強くなっていったクチです。シルクジャスティスが3歳で有馬記念を勝った時も、すでに15戦を費やしていました。2冠馬のサニーブライアンも、ダービーが10戦目。そしてハギノの父親タニノギムレットはダービーまで8戦でしたが、年明けから5戦という強行ローテでした。ディープインパクトがダービーまで4戦しか使ってないことを思えば、みんなかなりハードです。

デビュー当初はイマイチでも、使って使って素質を発揮する。個人的には、ブライアンやジャスティス、エリモダンディーを育てた「大久保正陽式ローテ」と勝手に名づけていますが、そんな叩き上げのイメージが、今回のハギノハイブリッドにもあるわけです。ダービーまで9戦のキャリアはメンバー中最多。昨年9月以降、毎月レースに使われ、特に最近は4月26日(新緑賞)→5月10日(京都新聞杯)→6月1日(ダービー)の強行軍です。普通の馬なら音を上げそうですが、ここでドンドン強くなっているところに、かつてのブライアンズタイム系の迫力を感じるのです。

松田国英厩舎と言えば、タニノギムレットとキングカメハメハでダービーを制した名門。活躍した管理馬がすぐ故障してしまうため批判もありますが、馬を究極にまで鍛え上げ、狙ったG1を勝つ力は素直に素晴らしいと思います。近年は、批判を受けてむしろ優しい調教・ローテに変化したイメージもありますが、今回のハギノハイブリッドには全盛期の「勝負仕上げ」が感じられます。

唯一、乗り替わりが多いことが気になりますが、ウィリアムズ騎手も勝負騎乗ができるジョッキーですからね。陣営から「ダービーを勝つ」という気概が強く伝わってくるので、それに乗ってみようと思います。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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