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皐月賞回顧&ダービー展望 (vol.151)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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皐月賞回顧&ダービー展望 (vol.151)

2014年04月21日

今日は皐月賞の回顧と日本ダービーの展望をしてみたいと思います。

まず勝ったイスラボニータについて。共同通信杯からの休み明け、初の右回りなど色々不安要素はありましたが、終わってみれば完勝でした。今の中山競馬場はパワーのいる馬場で、今回の皐月賞は平均ペース。強い馬しか上位に来ることのできない展開の中で、堂々と外から差し切ったのですから文句なしです。
ダービーももちろん最有力候補ですが、さてフジキセキ産駒について回る距離の不安がどうか。レースぶりを見ると全く問題なさそうですが、ダイタクリーヴァ(皐月賞2着、ダービー12着)も当初はそんな感じでしたからね。こればかりはやってみないとわかりません。余談ですがイスラの顔は大流星で目立ちますよね。サクラチトセオーを思いだしました。

一方、2着のトゥザワールドもほぼ完璧な競馬で力は見せました。ダービー候補2番手と言っていいでしょう。ただ、これまでのレースを見る限り、良い脚を使える時間は短い印象。東京の長い直線で一瞬のキレ味をどこで使えるかがポイントになりそうな感じ。

3着のウインフルブルームは大外から逃げて素晴らしい粘りでした。4角ではどうかなと思いましたが、最後の最後まで諦めないレースぶりはお見事。1600m~2000mがベスト距離のような気もしますが、ダービーもマイペース逃げなら怖い1頭です。

4着のワンアンドオンリーは機動性に欠けるので、中山は一番合っていない感じ。それでも最後の脚は際立っていましたから、次走で東京に変わるのは確実にプラスでしょう。もしかして2番人気になるかもしれません。ただ、阪神・中山とパワーのいる馬場で実績を残しているので、東京の軽い馬場でパンパンの良馬場だとどうでしょうか。今以上にキレる可能性もありますが。

3番人気のトーセンスターダムは11着。3角で手応えがなくなったとのことですが、これまで京都の少頭数競馬しか経験がない同馬にはちょっとタフなレースだったかもしれません。ダービーでの巻き返しに期待ですが、次に繋がる負け方には見えませんでした。

5番人気のアジアエクスプレスは勝負に行っての6着。これまでにない先行策で最後は力尽きましたが、最も理想的な競馬をしたのはこの馬でしょう。納得の競馬でした。次走はダート路線に戻すようですが、今回の競馬は今後へ良い経験になったと思います。

6番人気のロサギガンティアは見せ場もなく10着。鮮やかな勝ち方だった前走から一転して「どうしたの?」という感じです。まあ、終始折り合いを欠きながら外々を回っての競馬でしたし、有力馬の中では1番残念なレースぶりだった印象。

さて、ダービーはこのメンバーに京成杯を勝ったプレイアンドリアル、毎日杯のマイネルフロストなどが加わってきます。皐月賞下位組も、10着以内ぐらいまでの馬はまだ上位に食い込める印象があり、簡単にイスラ‐トゥザで納まりそうな気配はありません。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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