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日本ダービー、データではイスラボニータと穴馬の組み合わせ? (vol.165)

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日本ダービー、データではイスラボニータと穴馬の組み合わせ? (vol.165)

2014年05月27日

今週は競馬の祭典・日本ダービーです。自分の中ではすでに買いたい馬はほぼ固まっていますが、馬券の購入には客観的な視点も大切。ということで、過去の日本ダービーにはどんな傾向があるのか探ってみました。

私が注目したのはオッズです。ぼんやりと過去の結果を見ていると、あることに気づいてしまいました。明らかに最近は「荒れる」傾向が強いのです。

馬連の配当で見てみます。94年から03年までの10年間では、平均で2,660円。3ケタ配当が6回で、万馬券はたったの1回。「ガチガチの結果」が続いていたと言えます。

一方、04年から13年までの直近10年間ではそれが豹変します。馬連の平均配当はなんと10,240円。平均が万馬券です。圧倒的1番人気のフサイチホウオーが飛び、ウオッカ(3番人気)とアサクサキングス(14番人気)で決まった07年が54,470円で平均値をググッと押し上げていますが、それ以外にも万馬券が2回。3ケタ配当はたったの2回です。

ダービーは堅く収まるイメージでしたが、そんな古い考えはもう捨てた方がいいのかもしれません。 「荒れる日本ダービー」として考察するべきでしょう。

では、1番人気が予想されるイスラボニータの信用度はどうなのか? 短距離が得意な父フジキセキがネックと言われていますが、ここは血統ではなく「人気」で見てみたいと思います。

過去20年、皐月賞馬がダービーに挑戦したケースは18回。故障したキャプテントゥーレとアグネスタキオン以外はみんなダービーに駒を進めています。そして無事に2冠を達成したのは6頭。33%の確率です。う~ん、ちょっと信用度に欠けます。

ところが、皐月賞を勝ち、なおかつダービーで「1番人気」になった場合はどうでしょう。これに当てはまるのは8頭で、人気に応えて優勝したのは5頭。62.5%の高確率に跳ね上がりました(直近10年では5頭中3頭が優勝で60%)。一方、皐月賞を勝ったにも関わらず、ダービーで2番人気以下の支持だった10頭のうち、実際に勝ったのはサニーブライアンただ1頭でした。

つまり、皐月賞を勝ったとしても、ダービーでは何らかの不安があり、他馬に人気を奪われてしまった馬は、競馬ファンの予想通りダービーでは勝てない。その一方、しっかりファンの信用を得た皐月賞馬は、その人気に応えて2冠を達成する確率が高いと言えます。たぶん1番人気のイスラボニータは「ダービーを勝つ」タイプの皐月賞馬と言えるでしょう。

さて、「荒れる日本ダービー」「1番人気が勝つ」というファクターが揃った以上、2、3着には人気薄の馬が来てくれないと困ります。

よく荒れる直近10年のみのデータで考えてみます。高配当になる原因となった何頭かを見てみると、例えばアサクサキングス(14番人気で2着)は前走のNHKマイルカップで11着でしたが、もともとは重賞のきさらぎ賞を勝った実力馬。スマイルジャック(14番人気で2着)も皐月賞では9着でしたが、その前のスプリングSは勝っていました。ウインバリアシオン(10番人気で2着)は前走の青葉賞を勝っています。アントニオバローズ(8番人気で3着)は皐月賞9着、プリンシパルS2着で評価を少し落としていましたが、シンザン記念の勝ち馬です。

ようは、「重賞を勝っているのに妙に人気のない馬」が狙い目となるわけです。今回のメンバーなら、ショウナンラグーン、タガノグランパ、マイネルフロストがその類でしょう。(前走11着のトーセンスターダムは人気すると思います)


(結論)イスラボニータを軸に、馬単かワイドでショウナンラグーン、タガノグランパ、マイネルフロストに流す!

いかがでしょう? ちなみに自分が買いたい馬はこの中に全然入ってこなかったので残念です。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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