今年公開された映画の中でサプライズヒットと言えば、間違いなく『アナと雪の女王』が筆頭でしょう。昨日までに興収159億円を超え、最終で200億円を突破するという見方も出ています。もともとヒットは確実視されていましたが、まさかここまでとは…。
では、昨年の映画でみんながビックリするようなヒットと言えば何だったでしょうか。『永遠の0』にも驚きましたが、意外性では『テッド』の方が上だと思います。ご存じ、おっさんテディベアが繰り広げるハチャメチャコメディです。
当初、大方の予想は10億円未満だったと思います。宣伝費は約3億円だったと聞いていますし、現に134館と中規模のスタートでした。公開が始まった後も、配給元は「20億円を射程に捉えた」と発表していました。それが最終的に42億円まで化けたのだから、文句なしに「サプライズヒット」と言っていいでしょう。
長い前置きになりましたが、そんなビックリ映画『テッド』を監督したセス・マクファーレンの最新作公開が決定しました。 『荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~』という、寅さんと007を混ぜたような邦題で9月に公開されます。
今度は西部劇。マクファーレン監督はテッドの声も務めたことで知られていますが、同作では堂々の主役を演じています。共演はシャーリーズ・セロン、リーアム・ニーソン、アマンダ・セイフライドと豪華な面々。マクファーレンはイーストウッドばりのタフなガンマン・・・ではなく、地味でオタクな羊飼いに扮するんだとか。銃すら撃った経験のないダメな主人公が、美女(セロン)をめぐってニーソン演じる大悪党に挑む映画だそうです。
ダメ主人公が最終的に立派なガンマンに成長するストーリーを想像させますが、配給元の資料には「ルール無用のエンターテイメント西部劇」とあるので、銃撃戦だけに留まらない面白い展開が期待できそうです。すでに5月3日から劇場で予告編が上映開始されているようですが、さて今度もサプライズヒットとなるのでしょうか。