『ゼロ・グラビティ』のDVDが23日から発売開始されました。もう買った人も多いことでしょう。私も昨年、試写で鑑賞したあとは色々な人に「リアルだった」とオススメのコメントを拡散してきました。
ただ、実際に宇宙に行ってないので、私が「リアルだった」と言っても説得力がありません。と言うか、高名な映画評論家でもそうだと思います。ところがこの人が言えば話は別。宇宙飛行士の山崎直子さんです。
発売日当日に都内で行われたDVD発売イベントに山崎さんが出席し、この作品について「すごくリアルでした」とお墨付きを与えていました。劇中に登場する国際宇宙ステーション(ISS)も、無重力での体の動かした方も、船内の様子も、宇宙から見る地球の姿も、みんなリアルに表現されているそうです。
主人公たちは、大量の宇宙ゴミに襲われ、スペースシャトルが破壊されたために宇宙空間に放り出されます。イベントで一緒に登壇したフィギュアスケーターの安藤美姫さんが「実際にこういう危険はありえるのですか?」と質問したところ、「ニアミスは何度かあります。実際は地上から警報が出て、ISSが態勢を変えて避けていますが、数百メートルまで接近して警報が鳴ったことはあります」というから怖い。実際、スペースシャトルには小さい破片が当たり、数か所にひびが入っていることもあるんだとか。
地球の周りでは、秒速8km! 8mじゃないですよ。1秒間で8kmも物体が移動していて(マッハ25だそうです)、小さなものでも凄い破壊力らしいのです。静寂の無重力空間で浮かんでいる姿は優雅ですが、実際は超危険な場所なのがわかります。
山崎さんは他にも色々な豆知識を披露してくれました。例えば、ISSは肉眼でも月何回か見ることができるんだそうです。夜だと、一等星くらいの光を発し、飛行機ぐらいのスピードで過ぎ去っていくということです。JAXAのホームページでその日時が載っているので、雲がない日は見てみたいです。
とにかく興味深い話ばかりで、取材を抜きにしてあと2時間くらい聞いていたかったです。専門家である山崎さんも絶賛ですから、まだ観ていない方はGWにぜひレンタルor購入してください。
さて金曜日なので最後に恒例の競馬予想。今週はフローラステークスです。本命はブランネージュ。相手なりに走れるものの、少し勝ちみに遅かったですが、最近は勝ちグセがついてきた様子。こういうタイプは軸として信頼を置けます。桜花賞に出てくれば本命も考えていた馬。たぶん2番人気で配当は美味しくないですが、手堅くいきます。