驚愕火だるま!西島秀俊&香川照之らテレビ変える「MOZU」視聴者も覚悟
2014年04月06日
俳優・西島秀俊、香川照之らが渾身を込め、「海猿」シリーズ羽住英一郎監督が全話メガホン、TBSとWOWOWが総力を挙げ共同制作・リレーする大作ドラマ「MOZU」がついに披露。TBSで放送の「MOZU Session1 ~百舌の叫ぶ夜~」(4月10日~木曜午後9時)の第1話試写会が5日、都内で開かれた。冒頭から東京・日比谷が爆発、火だるまなど惨状がリアルに描写される日本ドラマ離れした内容で、観客にも「覚悟して」と異例のアナウンスがなされた。
圧巻の2時間で、招待された観客400人が慄いた。いきなり度肝を抜く日比谷爆発に始まり、西島演じる公安警部と香川演じる捜査一課警部補らの緊張感みなぎるやりとり、極限まで研ぎ澄まされたアクション、謎が謎を呼ぶサスペンス。しかし、これでまだ全15話の第1話。TBSで4月クール放送後、WOWOWで6月22日から「MOZU Session2 ~幻の翼~」と夏まで続いていく。
地上波とBSを股にかけた前例のない一大連続ドラマプロジェクトがいよいよ幕開けだ。「テレビ業界の大きな一歩となれば」(TBSテレビ新田良一常務取締役)、「今までにないドラマの体験ができると確信している」(WOWOW船越雄一取締役)とテレビ史を塗り替える決意。それだけに見る側の覚悟も問われる。
舞台あいさつで、主演の西島が「テレビドラマにとって新しい挑戦をたくさんしていて、どう受けとめていただけるか、ドキドキし楽しみにしている」と期待をにじませれば、香川は「テレビという枠の中でどう放送されるか逆に怖れ、畏怖を感じる」と噛みしめた。
昨年9月にクランクインし、7カ月を経てクランクアップはまだ先という規模感。西島は「全力、一生けんめい、全身全霊かけて」と言葉を重ね、羽住監督は「一ミリも手を抜かず撮影している。攻め続けている気迫を感じてもらえれば」と力を込めた。香川は「羽住組の命がけのスタッフを勝たせたい」と訴えた。
映像化不可能と言われてきた逢坂剛原作シリーズをドラマ化。新しいだけでなく、故・松田優作さんらが生んだ往年のハードボイルドの匂いも際立つ。西島は「(遺作で共演して)優作さんからバトンを受け取った香川さんが教えてくれた」と言い、香川は「優作さんにもらった言葉の答えがこのドラマだと思う」とうなずいた。
ほか、真木よう子、池松壮亮、伊藤淳史、有村架純、石田ゆり子が出席。公安巡査部長役の真木は、男性陣に負けじと体を張り「第1話から西島さんと殴り合う」と凛々しく。一方、交番勤務の巡査長役の伊藤は、アクションで出番がなく「3日で撮りきりました」と笑わせていた。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。