地球環境をテーマにしたドキュメンタリー映画『地球交響曲 GAIA SYMPHONY』シリーズの製作をライフワークとして取り組む龍村仁監督が、今秋シリーズ8作目の製作に着手した。
同シリーズは、1992年公開の第1作から2010年公開の第7作目まで7本製作され、シリーズ累計240万人を動員する人気シリーズだ。
今回の『~第八番』は、「心に樹を植える―森は海の恋人」(カキ養殖業・NPO法人〈森は海の恋人〉理事長 畠山重篤)「樹の精霊に出会う―能面〈阿古父尉(あこぶじょう)〉の復活」(能面打ち・見市泰男/能役者・梅若六郎玄祥/天河大辨財天社宮司・柿坂神酒之祐)「樹の精霊の歌を聴く―ストラディヴァリウスと津波ヴァイオリン」(ヴァイオリン製作者・中澤宗幸/ヴァイオリニスト・中澤きみ子)の3編で構成する。
「心に樹を植える~」は、日本の高度成長期に東北・気仙沼の青い海が赤く濁り始めた時、その原因が海から20キロも離れた室根山の森の荒廃にあるとして、平成元年に室根山に植林運動を始めたカキ養殖業・畠山重篤さんの活動を、3.11からの復活を絡めて描く。
「樹の精霊に出会う~」は、2011年9月紀伊半島を襲った大豪雨災害で偶然発見された、奈良県吉野山の天河大辨財天社に600年間眠り続けていた伝説の能面・阿古父尉(あこぶじょう)の復活を通して〈真の復活〉とは何かを描く。
「樹の精霊の歌を聴く~」は、17世紀イタリアの天才的ヴァイオリン製作者、アントニオ・ストラディヴァリが製作した名器〈ストラド〉などの修復や調整を手掛ける日本のヴァイオリン製作者、中澤宗幸さんと夫人でヴァイオリニストのきみ子さんによるストラディヴァリウスを使ったコンサートなど、夫妻の活動を描く。
製作開始にあたり、龍村監督は“魂の友へ”と題した次の様なコメントを寄せている。
「本当に長い間御心配をおかけしました。いよいよ『第八番』の製作を開始します。3.11大津波の影響は我が事務所にも及び一時は『地球交響曲』シリーズの継続をあきらめかけた時もありました。
しかし、皆様方から送られてくる暖かい魂の波動に勇気づけられ、新に体制を建て直し、製作に励み切る覚悟を決めました。「第四番」からのひとコマ運動を支えてくれた龍村ゆかりは前線から退き、アドバイザーとして支援してくれます。
「第一番」の時から常にそうでしたが、「第八番」も“これが最後の作品になる”と覚悟を決めて再スタートします。完成は来年の秋をめざします。
力を貸して下さい!“水平線から現れるみえない島をめざして”」
なお、製作・配給の龍村仁事務所では現在、(1)寄付による協力 (2)団体・企業・個人による協賛 (3)スポンサー企業による協賛 ―― を募集している。問合せは、同事務所(〒160-0022 東京都新宿区新宿1-35-3-1104/電話 050―5527―4578/FAX 03-5368-5483/e-mail:order@gaiasymphony.com )まで。
(取締役会長:指田 洋)