上川隆也、刑事役だけど一日消防署長　3・11に気持ち新た

　俳優の上川隆也が11日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた震災訓練に参加した。4月から第3シリーズが始まるテレビ朝日系主演ドラマ「遺留捜査」では刑事役だが、この日は麻布消防署の一日署長に任命され、ひと味違った凛々しい姿を披露。東日本大震災から丸2年。「いつわが身に災害が降りかかるかわからない。しっかり記憶に留め、万が一に備えたい」と呼びかけた。

　自ら、神妙な面持ちで訓練に臨んだ。人工呼吸と心臓マッサージに全力。AED（自動体外式除細動器）の使い方や包帯の巻き方など、応急手当も学んだ。また、指揮棒を持ち放水を指揮した。「色んな制服を着ることがあるけれど、消防署長の服は初めて。様々な防災・救命活動も初めてで、素敵な体験ができた」と振り返った。

　2年前の3月11日、日本は未曽有の大惨事に見舞われた。まだ復興の道半ば。上川は「きょうが何の日か、震災がいつ襲ってくるか、私が言うまでもなく、みなさまの胸に刻まれていると思う」と言い、「我が家でもより意識向上に努めたい」と気持ちを新たにした。

　

　主演する人気ドラマ「遺留捜査」は、4月から第3シリーズに突入する。現場に残った遺留品などから事件を解決に導き、遺族の心情まで救う物語。第2シリーズに引き続き、月島中央署を舞台に、上川演じる心優しき風変わりな刑事・糸村聡が事件に立ち向かう。テレビ朝日系で毎週水曜午後9時放送。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。