新・男女逆転「大奥」開幕! 堺雅人「魂叩きつけている」
2012年10月06日
俳優・堺雅人主演のTBS系新ドラマ「大奥~誕生[有功・家光篇]」(10月12日より金曜午後10時)の第1話試写会が5日、都内の映画館で行われた。嵐の二宮和也主演で、男女の立場が逆転した江戸を描きヒットした映画「大奥」(2010年)の続編企画で、ドラマの後に映画公開が控える。ドラマと映画の両方で主演する堺は、舞台挨拶で「ワンシーン、ワンカットに魂を叩きつけている。時代劇も悪くないなと思ってもらえたら」と力を込めた。
新・男女逆転「大奥」がいよいよ開幕する。堺は「現代の日本は女性が強く、男が優しい。そういう意味で、この作品は現代を映す鏡のよう。男らしさ女らしさであるとか、そもそも男女がわけられている常識であるとか、色んなことを考えさせてくれる」と熱弁。奇想天外なファンタジーながら「(登場人物)ひとりひとりの生きざまがしっかり描かれている」と、その面白さに絶対の自信を見せた。
ドラマ「大奥~誕生[有功・家光篇]」は、興行成績23億3000万円を記録した映画「大奥」のエピソードゼロにあたる位置づけ。三代将軍・徳川家光の時代が舞台。男だけがかかる疫病の流行で家光が早逝、少女が家光になりかわり、美男3000人による大奥が設けられてという物語。原作はよしながふみの人気漫画。
堺は、家光の側室となるため還俗させられ大奥に送り込まれる僧侶・有功(ありこと)役。将軍・家光役は多部未華子が演じ、後に家光の側室となる有功の弟子・玉栄役にはKAT-TUNの田中聖。多部は慣れない着物での所作に「毎日が苦労です」と苦笑い、田中は「人間ドラマを楽しんでほしい」と話していた。ほか、麻生祐未、平山浩行、南沢奈央、尾美としのり、段田安則、内藤剛志らが出演。
有功役を少年期から演じる堺は「ゴボウ茶を飲むと20歳若返ると聞いて、1年近く飲んでいます」と明かし、真夏の撮影で被った坊主のカツラには「見た目は涼しげだけど、中は灼熱。でもそれで一致団結できた」と笑わせた。ドラマの放送終了後、映画「大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]」が12月22日に公開。堺が別の役柄で引き続き主演、ヒロイン役は菅野美穂が演じる。
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