女優・米倉涼子が日本人女優として54年ぶりに米ブロードウェイで主演するミュージカル「CHICAGO(シカゴ)」の“日本凱旋”が決まった。7月10日から15日までニューヨークのアンバサダー劇場で上演後、8月30日より9月上旬まで東京・赤坂ACTシアターで公演される。
本場のキャストとスタッフに混じり、全編英語で主人公ロキシー・ハート役に挑む米倉の姿が、日本のファンにも披露されることになった。“凱旋”決定に米倉も気合い十分。「とても嬉しいです! まず、ニューヨークに向けての稽古中なので、スキルアップに専念し、更に向こうでの経験を活かして、ブロードウェイ版ロキシーを皆さまにお見せできるように頑張ります。是非観にきてください!」とコメントしている。
米倉は、2008年から日本版「CHICAGO」に主演してきた実力が認められ、晴れてブロードウェイに進出。故・ナンシー梅木さん以来となる、日本人女優54年ぶりの主演の座を射止めた。ロングランミュージカルでは史上初の快挙。3月に行った報告会見では、感激の涙を浮かべ「たくさんの女優が立ちたいと思っている場所。みなさんの夢も背負って、期待を裏切らないよう頑張る」と決意を語っていた。
「CHICAGO」は、鬼才振付師ボブ・フォッシーの手により1996年に再演されてから現在まで、ブロードウェイ史上5位となるロングラン公演を続ける人気作。日本など各国で翻訳され、ハリウッドで映画化されるなど、世界的な知名度を誇る。1920年代後半ジャズ全盛期のシカゴを舞台に、愛人殺しの罪で捕えられた女性ロキシーが、スキャンダルを逆手にとってマスコミの関心を引き、一躍スターダムを駆け上がる姿を描く。