東日本大震災から1年。CS放送「旅チャンネル」は、復興を目指す東北地方への旅を呼びかける。昨年8月より毎週土曜日曜の朝9時台に「がんばろう! 日本」と題した特集枠を設けてきたが、震災からちょうど1年の節目にあたる3月10・11日は、同枠を3時間(8時~11時)に拡大して届ける。
2日計6時間にわたる放送で、東北をさまざまな角度から取り上げる。紹介されるのは、定番の温泉や味覚をはじめ、一見の価値ある貴重な建築物、鉄道ファンならたまらない秘境駅、さらに地元に根付く居酒屋まで、さまざま。いずれも、今すぐにでも駆けつけたくなる魅力にあふれる。
震災を経た、観光地の現在も知ることができる。特集枠内の番組「東北トラベラー!」では、再興に向け懸命に取り組む各地を紹介。今回放送される第5回宮城編では、気仙沼市に昨年12月オープンした復興商店街をはじめ、“みやぎの明治村”と呼ばれる登米市、開湯1200年を誇る鳴子温泉を訪問。大きな困難にもめげず、あくまで前向きな現地の声を伝える。
宮城で生まれ山形で育ったフリーアナウンサー・古瀬絵理が、この特集に賛同。東北観光の“応援団長”として、このほどインタビューに応じた。
「ひと言で東北といっても広いですから、各地で言葉も食文化も歴史背景もまったく違うんですよ。そういった東北の良い部分が凝縮された番組がたくさん見られる特集です。震災前の姿も、復興最中の現在の姿も見られるので、これからの東北を想像しながら見てほしいですね」。前週3月3日の同枠では、過去のレギュラー番組「古瀬絵理の美酒と温泉」のなかから、山形・米沢市を訪れた回も放送になる。