ファントムF「ガマの油」、イベント付き初日舞台挨拶

ファントム・フィルム配給「ガマの油」のイベント付き初日舞台挨拶が6月6日(土)、東京・銀座の丸の内TOEI2で行われ、役所広司監督、出演の瑛太、小林聡美、益岡徹、澤屋敷純一、二階堂ふみが登壇した。

　今や日本映画には欠かせない存在となっている俳優・役所広司の第一回監督作品をいち早く観ようと、当日は生憎の雨模様にもかかわらず初日一回目上映前の同劇場は満席となった。

　役所は、「足元の悪い中、数多くの映画がある中で、この作品を選んでくれてありがとうございます。凄く緊張しています」と挨拶。
　続く瑛太は「この日を迎えられて嬉しい。本当に役所さん、お疲れ様でした」とねぎらい、小林も「役所さんの第一回監督作品という記念すべき作品に来て頂いてありがとうございます。私もこの作品に参加できて光栄です」と感謝の意を述べると、益岡は「映画の公開初日というのは、いつも特別なものがあるが、今日は格別の思いです。外は雨模様だが、ガマ(カエル)にはいい天気だ」と場内を沸かせた。
　
　壇上の役所、瑛太、益岡は、公開初日ということで、「ガマの油」特製Tシャツを3人揃って着込むチームワークを見せ、役所は「役者の時より頑張ったかもしれない(笑)。支えてくれたスタッフ、出演者の皆さんに感謝します。宣伝プロモーションも頑張ったが、アピールが上手くないので、逆効果になってしまったかもしれないけど、今日は“役者人生”の中で最高の記念日になった」と喜びを語った。

　そんな役所に瑛太は、「こんなボクにいつも優しく、あたたかい言葉をかけてくれて・・・大好きです」と告白する場面もあった。小林も「役所さんの俳優として、またこの作品の大黒柱の監督としての頑張りに感動しました」とし、益岡は「みんなが役所さんを盛り立てている姿を見て、役所さんはみんなが力を貸したくなる人だと感じました」と評した。

　そして、本作の公開を記念して、5月25日の完成プレミア試写会の際に目入れをしたガマガエルのイラストのもう片方の目に役所、瑛太、小林が目入れをして完成させ、ヒットを祈願。



　最後に役所が、「みんなで力を合わせて一生懸命作りました。これからはひとり立ちして、皆さんに可愛がってもらいたい。堅苦しい作品ではないので、とにかく楽しんで欲しいです。大切な人と来られる作品になれば良いなと思います。ヒットが真実となるようによろしくお願いします」と締め括り、終始和やかな雰囲気のなかで初日舞台挨拶は行われた。