女優・吉野紗香が主演する舞台「江古田スケッチ」(文化通信社主催)が17日、東京の銀座・みゆき館劇場で初日を迎えた。東京屈指の学生街・江古田が銀座に再現され、吉野は「銀座の“江古田”を見に来てほしい」と呼びかけた。
舞台のモチーフとなったのは、1978年に「竹内緑郎と旅行カバン」が歌った同名フォーク・ソング。当時を背景に、西武池袋線・江古田駅前にあるライブ喫茶「江古田マーキー」に集った若者たちが織り成す摩訶不思議な青春群像劇。
江古田は、近隣に日大芸術学部、武蔵大学、武蔵野音大があり、今も昔も多様な学生文化が交わう場所として知られる。近年では、テレビドラマ化もされた漫画「臨死!!江古田ちゃん」が有名。吉野は「今回の舞台にあたり、頑張って70年代の江古田を勉強しました。今よりももっと熱い学生の町だったんですよね」。
劇中で吉野が演じるのは、現代から1978年にタイムスリップする謎の少女という役柄。「難しい役で、主演のプレッシャーもあったけれど、稽古を頑張ってきました。当時を知っている方だけでなく、自分と同じ若い世代にもぜひ見て欲しい。ノスタルジックな部分だとか共感してもらえる部分はたくさんある」と自信を見せた。
CMなどで活躍中の塩山みさこ、今年度「ミス・サイパン」に選ばれた湯川舞。さらには、80年代後半、歌謡界をブームを巻き起こした女性デュオ・BaBeの二階堂ゆかりの長女・満月あいりなどが共演。脚本・演出は演劇作家の朝倉薫氏。21日まで同所で公演。