女優・米倉涼子、俳優・寺脇康文らが18日、都内で行われた舞台「風と共に去りぬ」の発表会見に出席。東京・帝国劇場の開場100周年を記念し、不朽の名作が同劇場で約半世紀ぶりに復活するもので、主人公スカーレット・オハラ役の米倉は、寺脇にエスコートされ華麗な舞台衣装姿を披露し「ちょっとまだ恥ずかしい。柄じゃないかも……」と照れ笑い。一方で「1カ月後の本番は大丈夫」と意気込んだ。
米倉は、帝劇初登場にして100周年記念公演の主演に抜擢された。「まさか自分が選ばれるとは。まさに日本を代表する大劇場で、自分には手の届かないところだと思っていた」。有名なハリウッド映画版のビビアン・リーをはじめ、日本でも有馬稲子、大地真央らが扮してきたスカーレット役に「私なりに演じられれば。ガッツでやりたい」と力を込めた。
寺脇は、オハラの恋の相手となるレット・バトラー役。「ひとまず過去のイメージは外に置いておいて、新しい『風と共に去りぬ』を作る気持ちでやりたい」。米倉の主演が、自身の出演の決め手となったそうで「米倉さんは、裏表のない気持ちの良い方だから、良い芝居ができる確信がある」と笑顔で話した。
「風と共に去りぬ」は、原作南北戦争動乱期の1860年代のアメリカ南部を舞台に、時代の波に翻弄されながらも真の愛を求め力強く生きた一人の女性の半生を描く。米作家マーガレット・ミッチェルの長編小説が原作。今回の舞台版では、メラニー・ウィルクス役は紫吹淳、アシュレイ・ウィルクス役は岡田浩暉が演じる。他に高橋ひとみ、池谷のぶえ、坂口芳貞らが出演。
舞台「風と共に去りぬ」は、帝国劇場で6月18日~7月10日に公演。これに先駆け、大阪公演が大阪芸術劇場で6月3日~12日に行われる。