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エリザベス女王杯予想 (vol.232)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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エリザベス女王杯予想 (vol.232)

2014年11月14日

今日は、日曜日に京都競馬場で行われるエリザベス女王杯の予想をしてみようと思います。

勝てそうな力のある馬が10頭以上。しかも一長一短あり、安心して軸にできる馬がいない一方、あっさりと消していい馬も少ない。非常に難しいですね。牝馬ですし…。けど、1頭ずつ検証していこうと思います。

まずは、上位人気が予想される3歳馬2騎。ヌーヴォレコルトショウナンパンドラの取捨です。特に前者は1番人気になるかもしれません。古馬で最も実績のあるメイショウマンボが今年不調なので、3歳馬に人気が集中するのも頷けるところ。ただ、私はちょっと疑問視しています。

秋華賞を振り返ると、勝ったショウナンの時計は驚異の1分57秒0。基本的に秋華賞は1分58秒前半の決着が多く、これまでのレコードはファビラスラフィンなどの1分58秒1です。今年はそれを1秒以上も上回るハイパーレコード! 疲れないわけがない。最近の京都は異様に時計が速く、秋華賞の1週後に行われた菊花賞も信じられない時計でした。その結果、好走馬のダメージは大きく、勝ったトーホウジャッカルは来春まで休養、2着のサウンズオブアースもジャパンカップを回避しました。

秋華賞組は一見そこまでダメージがなさそうですが、ヌーヴォはローズステークスをマイナス体重で勝ち、秋華賞も目いっぱいの仕上げで2着し、短い間にまた関西遠征というハードなスケジュール。大丈夫?と思ってしまいます。ショウナンも同じく激走後の見えない疲れが心配。今回は2頭とも評価下げようと思います。あと、同じく秋華賞4着のブランネージュも消しです。先述の心配に加え、内で上手く立ち回りたいタイプなのに、不運の外枠。今回は難しいと思います。

昨年の覇者メイショウマンボは、今回は絶好調の様子。買いたいのが本音ですが、思った以上に人気しそうな様相です。11着、10着と2ケタ着順が続くのにそんなに人気するなら、押さえ程度に留めるのが無難。同じく古馬のG1馬であるヴィルシーナは、今回は休み明け。地力と逃げは怖いですが、他に買いたい馬が多いので切ります。ホエールキャプチャは、1週前追い切りでマイネルメダリスト(アルゼンチン共和国杯18着)にちぎられており、あまり強調できません。東京1600mに比べればパフォーマンスは落ちますしね。

そのほか、地力で厳しそうなオメガハートロックサンシャインコウエイオトメは消し。連勝中のグレイスフラワーは、前走は良い勝ち方でしたが、52kgの軽い斤量の恩恵を受けていた印象があり、今回は荷が重いかと。

3歳の素質馬、レッドリヴェールサングレアルは侮れませんが、どちらも馬体維持に苦労している感じがあります。あと、阪神に比べて、どちらも京都の平坦高速馬場はパフォーマンスが落ちる気がします。

ここからが難題。ラキシス、フーラブライド、キャトルフィーユ、ディラデラマドレ、スマートレイアー、アロマティコ。この6頭は配当的な妙味がある上、ここを最大目標に置いてきた歴戦の実力馬たち。甲乙つけがたく、実際に戦力も接近していると思います。

最も魅力を感じているのはキャトルフィーユ。実力馬に差し馬が多くスローペースが予想される中、数少ない長く良い脚を使える先行馬です。今年は出走した全ての重賞で掲示板を確保し、安定感が目立ちます。2走前に初めて重賞を制覇。前走は4着に敗れましたが、好スタート後、なぜか後方に下げる不思議な展開となり、しかも直線で前が詰まって追い出しが遅れる厳しいレースでした。それでも崩れずに伸びてきており、改めて地力強化を感じました。5着のアイスフォーリスが次走であっさり勝ったことからも、レースレベルは高かったはず。鞍上はルメールを配し、絶妙のタイミングでロングスパートを仕掛けてくれそうな予感。スタートも良く、内枠を引いたので、好位の内でスタミナを温存できるでしょう。ディープ産駒なのに京都実績がないのが気になりますが、本命に推します。

あとの5頭は横一線。スマートレイアーはメンバー中最もキレる脚を使えますし、体調も絶好調の様子。関西の競馬では連対率100%。距離さえこなせば上位争いは必至でしょう。ディアデラマドレは、いつも一瞬スマートレイアーに置いていかれますが、最後は突っ込んできます。アロマティコも最近は内を縫うように差してくる競馬が板につき、今回も侮れません。そのアロマにいつもちょこっと先着するのがラキシス。競馬が上手ですし、昨年2着のコース巧者。1枠1番から経済コースを回って上位争いに持ち込むことでしょう。フーラブライドは先に挙げた4頭よりキレ味では劣りますが、距離適性では分がある印象。追い切りでは猛時計を叩き出しました。休み明けの前走は10kg増で少し太め。きっちりここを目標に仕上げてきたと思います。

まとめ
本命…キャトルフィーユ
次点…スマートレイアー、ディアデラマドレ、アロマティコ、ラキシス、フーラブライド
押さえ…メイショウマンボ
消し…ヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラ、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャ、ブランネージュ、オメガハートロック、サンシャイン、コウエイオトメ、グレイスフラワー、レッドリヴェール、サングレアル

発走は16日の15時40分。がんばれキャトル!

平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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