高須クリニックの院長がJRAの馬名審査についてひと悶着起こした件で、競走馬の馬名に興味が沸いたので、初めて「馬名登録実施基準」なるものを読んでみました。14ページにもわたる、なかなか読み応えのある内容。
その多くは、しばらく競馬をやっていれば自然と知るものでした。ただ、いくつか「ふ~ん」と思うものも。例えば、認めないことがある馬名として、「映画、雑誌、テレビ番組及び曲名等の名称のもの」がありました。ディープインパクトやシックスセンスをはじめ、映画のタイトルから拝借した競走馬名は星の数ほどあります(一覧はコチラ)が、NGが出る可能性もあるのですね。ネオユニヴァースはラルク・アン・シエルの曲と同名ですが、これも大丈夫でした。
あと、馬名の登録の際は「その付帯としてアルファベットによる表記をするものとする」という記載も。これ、いつ定めたのでしょうか。有馬記念馬のダイユウサクは、「ダイコウサク」が誤って登録されたものらしいですが、当時この規則があれば間違いは起こらなかったはず…。
さて、高須院長の「イエスタカス」は、仮に正式に馬名申請した場合、しっかりと通過するのでしょうか。「明らかに営利のため広告宣伝を目的として会社名、商品名等と同じである名称」はNGのようです。「タカスクリニック」はダメでしょうが、イエス高須クリニック!はあくまでキャッチフレーズ。微妙なラインでしょう。
そのほかの豆知識としては、同じ馬名を使えるのは、前の馬が登録抹消してから4年後。ただし重賞馬は9年後、G1馬は永遠にNGという規定です。有名なエルコンドルパサーは実は二代目です。先週、新馬戦で「ツバサ」という馬がデビューしましたが、07年にもツバサが新馬に出走し、圧勝しているんですね。1戦1勝で引退しましたが、翌年のクラシック候補とまで言われた馬でした。もうあれから7年経つんですね。時が流れるのは早いです。
さて、金曜日なので最後に恒例の競馬予想。今週は京都大賞典です。本命はタマモベストプレイとします。どんな距離、条件でも手堅く走ってくれるエラい馬。得意の京都ならもうひと押しありそうです。