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レポート:第7回エンターテインメント・エキスポ香港

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レポート:第7回エンターテインメント・エキスポ香港

2011年04月18日

                                                   (ページ 6/6)


「香港フィルマート」及び関連イベント公式レポート

 第7回エンターテインメント・エキスポ香港の期間中(3/21~4/17)、香港コンベンション&エキシビションセンター(香港島・湾仔)で開催された「香港フィルマート」(3/21~24)の公式レポートを香港貿易発展局がまとめた。

 香港フィルマートは、香港貿易発展局(HKTDC)主催で毎年開催されているフィルム・マーケット。資金調達、配給、製作、ポストプロダクション、テレビ、デジタル・エンタテインメント、放送機器、撮影ロケーションなど、各分野のマーケットプレイスとして、またアジアのエンタテインメントにおける重要なクロスメディア、クロスビジネスのプラットフォームとして高く評価されている。

 今年は、30の国と地域から596社(香港 133、アジア 366、ヨーロッパ 62、アメリカ 32、その他地域 3)が出展(前年比8・8%増)。カンボジア、アイスランド、トルコ、アラブ首長国連邦、さらに20社以上が参加したアメリカ・パビリオンが初出展した。中国本土、フランス、ドイツ、インドネシア、イスラエル、イタリア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、イギリスをはじめとして、長年のサポーターであるオーストラリア、インド、オランダ、ロシア、ベトナムがパビリオン出展し、54の国と地域から5073名(香港 2,457、アジア 2,195、アメリカ 183、オーストラリア・太平洋地域 34、ヨーロッパ 190、その他地域 14)が来場(前年比2・6%増)。フィルマートの豊かな国際色が統計に表れている。

 東洋と西洋を結ぶ架け橋としての役割を果たしており、巨大な中国市場への作品、サービス販売のチャンスを提供している。一方、中国の映画制作者にも海外バイヤーへの作品プロモーションの場として活用されており、今年は中国本土から、中国電影海外推廣公司や中国国際電視総公司、華誼兄弟天意影視有限公司など130以上の企業が出展した。



 また、映画制作・配給の他にも、テーマ別ゾーンを設置したことで相乗効果を発揮した。

TVワールド

TVワールドは香港テレビ協会と香港貿易発展局が、テレビ業界のトレードプラットフォームを提供する目的で開催。2007年の初回から成功を収めているTVワールドは今年も引き続き、テレビ関連企業180社が参加。「TVワールド・スクリーニング」、「TVワールド・オープニングフォーラム」はより多くのビジネスチャンスを生み出す目的で行われた。CCTV(中国)、上海メディアグループ(中国)、浙江華策フィルム&TV(中国)、TVBI(香港)、TBS(日本)、NTV(日本)、KBS(韓国)、MBC(韓国)、FBNC(ベトナム)、三立TV(台湾)、ABS-CBN(フィリピン)、Telewizja Polska S.A.(ポーランド)、BixTV(UAE)、Samanyolu放送(トルコ)など、世界中から多くのTV局が参加した。


アニメーション&デジタルエンタテインメント・ワールド

 高い評価を受けたアニメーション&デジタルエンタテインメント・ワールドは今回で6回目を迎えた。アニメーション、デジタルポストプロダクション、ビデオゲーム、エデュテインメント・ソフトウェアを専門にする144企業が、中国本土、香港、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、インドネシアから参加。デジタルエンタテインメント産業の振興とビジネス機会を生み出す目的で様々なイベントを開催された。カンファレンス「Advances in Digital Production-What's Next For Visual And 3D Effects?」、ネットワーキング・レセプション、香港モバイル・フィルム・フェスティバル・モバイルフィルムアワード、第12回DigiCon6アワード香港地区授賞式などの多くのイベントが“デジタル・エンタテインメント・デイ”に開催された。


機材、ポストプロダクション サービスパビリオン

 映画制作者のポストプロダクションサービス及び放送機器調達を円滑に行えるサービスを提供するため、今年も機材、ポストプロダクション サービスパビリオンが設置された。香港、海外から41社が参加し、最先端技術を駆使した製品やサービスを紹介した。



開催期間中は、多くのスペシャルイベントも開催された。

香港国際映画祭インダストリースクリーニング@フィルマート(HIS)

 300以上のマーケットスクリーニングが行われるフィルマートだが、香港貿易発展局は香港国際映画祭と協力し、HISを立ち上げた。HISはフィルマートのスペシャルスクリーニングとして新たなパワーをもたらし、関係者にとってはアジアの最新作をアップデートする最も優れたプラットフォームとして活用された。今年はロー・ウィンチョン監督「報應-Punished(原題)」やジジャ・ジャンクー監督「語路-Yulu(原題)」を含む30作品が上映され、観客にアジア映画の魅力を十分に伝えた。

 
香港アジア・フィルム・ファイナンシング・フォーラム(HAF)

 HAF(香港国際映画祭主催、香港貿易発展局、香港影業協会(MPIA)共催)は、3月21日~23日にフィルマートと同時開催された。国際共同制作や共同ベンチャーという形で、商業的に実現可能で優れたアジア作品プロジェクトへの資金サポートなどを行うための商談の場を提供するプラットフォームとしての役割を果たした。近年、HAFはアジアの優れた企画マーケット、またファイナンシングハブとして認識されている。今年は28の企画に対し3日間で610を越える商談が行われ、39の国と地域より1,046名の来場者が訪れた。


フィルマート2011 支援団体

・香港映画製作者連盟
・香港特別行政区政府商務及経済発展局Create Hong Kong
・香港映画商協会
・香港デジタルエンタテインメント協会 (HKDEA)
・香港映画発展局 (HKFDC)
・香港影業協会 (MPIA)
・香港テレビ協会 (HKTVA)
・香港映画製作発行協会 (MPDA)


開催年

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

出展社数

352

407

453

483

505

548

596

来場者数

2,832

3,706

4,094

4,196

4,503

4,943

5,073

来場者国籍

42

45

50

50

50

51

54



(了)




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