同エキスポは、世界の映画、TV、デジタル・エンターテインメント、音楽など10のイベントからなり、アジア地域の中では一番大きなもの。イベントの一つ、映画とTVのマーケット「香港フィルマート」(3月24日まで開催)は今年、30の国と地域から過去最高の596社が出展。なかでも中国が昨年を上回る130以上もが出展する勢いを見せた。
また、今回初めてアメリカのパビリオンが本格出展。独立系の映画やTVで組織された20を超える会社が参加した他、カンボジアや汎ヨーロッパのパビリオンも初出展。昨年に引き続きフランス、韓国、フィリピン、台湾、タイ、そしてベトナムもパビリオンを構えた。
●各国の出展ブース
東日本大震災の影響で日本からの参加が憂慮されたが、METI(経済産業省)、ジェトロ、ユニジャパンなどによる「ジャパン・ブース」も出展し、TV局や配給会社などがセールスを行った。
●第15回HAF
さらに、「第15回香港/アジア フィルム・ファイナンシング・フォーラム」(HAF)も3月23日まで開催され、日本からは、萩生田宏治監督の企画「Megurashi‐ya(英題)」(根岸洋之&定井勇二プロデューサー/マッチポイント)、菅原浩志監督の企画「Revolution 1911(英題)」(土川勉&高秀蘭プロデューサー/角川映画)、金子修介監督の企画「We Don,t Need a Summer Vacation!(英題)」(木藤幸江プロデューサー/アルチンボルド)が参加した。
3月21日朝には、香港フィルマートとHAFを取材に来た海外記者向けのブリーフィング朝食会が開催され、香港貿易発展局(HKTDC)のレイモンド・イップ副総裁(写真上の左)、香港国際映画祭協会のエグゼクティブ・ディレクター、ロジャー・ガルシア氏(同右)が挨拶し、HAF参加監督らと記念撮影を行った。
※前列右端が金子修介監督、2列目左端が菅原浩志監。
●MEDIA ASIAの新作
また、香港の製作会社メディア・アジアのプレゼンテーションも開催され、新作の「don't go breaking my heart(英題)」(写真上)に主演したダニエル・ウー、ルイス・クー、ガオ・ユアンユアン、「PUNISHED(英題)」(写真中)に出演したリッチー・レン、ジャニス・マン、「a beautiful life(英題)」(写真下)のアンドリュー・ラウ監督らが登壇し、見どころなどを語った。
なお同日夜には、同エキスポオープニング・セレモニーと、「第5回アジアン・フィルム・アワード」セレモニーが盛大に開催された。同エキスポオープニング・セレモニーには香港国際映画祭チェアマンのウィルフレッド・ウォン氏、香港貿易発展局主席のジャック・ソー氏、同エキスポ大使のトニー・レオンらが出席。
さらに同アワード・セレモニーには、香港のチョウ・ユンファ、サモ・ハン、韓国のイ・チャンドン監督、ハ・ジョンウら豪華なスター、監督たちがレッドカーペットを歩いて登場。日本からは「告白」で同アワードにノミネートされた中島哲也監督、川村元気プロデューサー(東宝)らが参加した。
※セレモニーの模様は4ページ目に写真で特集する