インタビュー:演歌歌手・市川由紀乃

市川由紀乃 （いちかわ・ゆきの）　　１９７６年１月８日生まれ。埼玉県さいたま市出身。１９９３年８月２１日「おんなの祭り」でデビュー。

――　どんな詞を書こうと思ったのですか？

市川　恋愛の詞を書いてみたいと思っていたのですが、もちろん素人なので、書き始めたらうまく表現できなくて。なので、実際に自分が経験したことや、今の自分の気持ちを詞にしてみようと思い、兄が亡くなって今年で3年なのですが、兄に送る手紙と思って書きました。

――　初めて聴いた時、恋愛の曲だと思いました。　

市川　そうですね、そういう風に思われる方が多いかもしれません。私は、兄を失った悲しみがとても深いのですが、家族を慈しむ気持ちも愛情だと思うので、聴いた方にとっての、失った愛する人であったり、家族であったりという風に感じて頂ければ良いなと思っています。

――　発売に向けた意気込みを聞かせて下さい。

市川　発売日からキャンペーンやイベントなど、スケジュールがびっしりです。今作では、頑張って結果を出せた上で、お客様に感謝の気持ちを伝える形で、何かイベントができたら良いなと思っています。ただ、結果ばかりを求める気持ちが前に出てしまってもいけないので、まずは、一つ一つのお仕事を後悔しないよう精一杯取り組んでいきます。

――　ソロだけでなく、ユニット「Beauty  “SRWs”」を結成し活動されていますね。

　《Beauty “SRWs”は、キングレコード所属の長身演歌歌手3人（市川由紀乃、水田竜子、小村美貴）によるユニット。ユニット名は“美しく流れる小川の水達”という意味。“SRWs”は、小村（Small）、市川（River）、水田（Water）の苗字1文字を英語に直し、合わせた造語。イベントや番組出演などの活動を展開中。今年7月から全国コンサートツアーをスタート。11月には市川の地元・埼玉での公演もある。》

市川　まだ、ユニットのオリジナル曲がないので、作れたら良いねと3人で話をしています。考えているのは、ド演歌1曲、振りが付いた楽しめる曲を1曲。

――　どんな曲になりそうですか？　

市川　ソロでは出来ないことをしたいです。3人だから歌える曲、例えば、ハモったりとか、１人が歌った後を2人が追いかけるとか。3人で会うとそのことばかり話しています。私は、3人とも身長が高いのでスタンドマイクを使ってみたいです。両手が空くので、振りを付けて大きく見せることができるのではと思っていて、2人も「それは面白そう」と言ってくれています。（了）