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特集:第1回 国際ドラマフェスティバルin TOKYO 2007

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特集:第1回 国際ドラマフェスティバルin TOKYO 2007

2007年10月15日
日本のテレビドラマの国際競争力高め世界展開へ
 アジアを代表するフェスティバル目指し創設
 国内外の招待作品上映会やシンポジウムも開催
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日本のテレビドラマの国際競争力高め世界展開へ
 アジアを代表するフェスティバル目指し創設
 国内外の招待作品上映会やシンポジウムも開催

 
 日本のテレビドラマの海外発信の第一歩として、また将来的にはアジアを代表するドラマフェスティバルへと成長させることを目標に、業界の力を結集して今年創設された「第1回 国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2007」が12・13日に青山スパイラルホールにて開催され、両日ともに国内外のドラマ関係者ら多数の来場があり、盛況のうちに幕を閉じた。12日には開会式典とパーティーが、13日には招待作品(国内外)上映会とシンポジウムが行なわれた。今回は準備期間の制約などから「キックオフの年」という位置付けで開催されたが、来年以降は規模を拡大し本格的に開催する予定にある。
 同フェスティバルは日本の優れたコンテンツを一堂に会した、初の”世界最大規模の統合コンテンツフェスティバル”として19日より開幕した「コ・フェスタ」(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)のオフィシャルイベント。主催は民放連、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、NHK、WOWOW、日本映画製作者連盟、松竹、東宝、東映、角川映画、ATP(全日本テレビ番組製作者連盟)、衛星放送協会、VIPO(映像産業振興機構)、日本映画テレビプロデューサー協会で構成する「国際ドラマフェスティバル実行委員会」。共催は経済産業省、総務省。運営事務局は日本映画テレビプロデューサー協会。



12日「開会式典」(司会:石坂浩二、八木亜希子)の様子は以下のとおり。
 (※以下の画像のほとんどはクリックすると拡大します)



重村一・実行委員長「開会宣言」
 日本のテレビ番組の発展において、ドラマは非常に重要な役割を果たしてきた。世界市場で見ても、日本のテレビドラマはクオリティ面でも企画力の面でも実績は非常に高いものがある。だが、これまでは産業としてみると、日本は輸入超過だった。そのため世界へと発信できるようにと、この催しが企画されようやく実現に至った。これまで日本のコンテンツの各業界がばらばらに開いていたコンテンツの大きなイベントを秋に集めて開催する「コ・フェスタ」が、今年開催されることとなり、我々としても、民放連、NHK、ATP、衛星放送協会らが力をあわせ、そして総務省、経産省の協力も得て開催に至った。これから日本のコンテンツも広がりを見せるように今後更に協力を図っていきたい。


佐藤勉・総務副大臣の挨拶(左)
 わが国では、日本のコンテンツ産業を2010年までの間に5兆円拡大しようとしている所にある。現在でも、コンテンツ産業のうち、放送関係の「放送コンテンツ」は、その7割を占めており大きな役割を担っている。我々総務省でも、放送コンテンツのマルチユースの促進の観点から検討委員会も設置し議論も進めている。既にその海外展開規模は100億円規模に達するなど、関係各位の努力が現れてきているが、この国際ドラマフェスが立ち上がり、さらに新しい一歩を踏み出した。
新藤義孝・経済産業副大臣の挨拶(右)
 こういうところに政府関係の者が来ることは大変珍しいのではないか。私がここに立っている理由をこれから説明したい。日本のコンテンツ産業は14兆円規模で世界第2位となっている。第1位はアメリカで60兆円規模だ。そのアメリカでは60兆円のうちの20%強が海外展開における収益となっている。だが日本の場合は対外輸出の割合は2%ととても小さかった。これからの産業を考えると、いかに世界へ市場を広げていくかがとても大事だ。各国は国策でコンテンツ振興に力を入れ推進している。そんな中、政府も遅ればせながら、コンテンツ産業の拡大・国際展開へと力を入れる事となった。この国際ドラマフェスにより、コンテンツ産業が更なる発展を遂げることを祈念している。


橋本元一・NHK会長の挨拶
 昨今、コンテンツ立国の方針を力強く感じている。私は実は、昨日韓国ソウルの公共放送・KBSに行ってきた。世界の公共放送会議があり行ってきたのだが、そこでもドラマの冬ソナやチャングム等が話題となっていた。それらには、日本の中でもかなりの数のファンがついている。この背景(海外ドラマが日本でもヒットしていること)には、国策として各国がそれぞれの国が国をあげて取り組んでいるということもある。日本にもドラマは大変いいものがある。手前味噌だが、NHKの「ハゲタカ」は先日イタリア賞でドラマ部門の最優秀賞を獲得した。海外でも評価されているのだが、まだ日本から外国に対するPRが足りないと思う。今回、この国際ドラマフェスが実現したことにより、マーケットとしてより意識を高め、連携も深め、世界へ市場を広げていくことができる取り組みとしたい。NHKとしても、国をあげての取り組みを成功へとつなげるお手伝いをしたいと思っている。


海外招待作品
<韓国>
ソウル・ドラマ・アウォード2007 ショートドラマ部門最優秀賞
「A Dwarf Launches a Small Ball」(小人が打ち上げた小さいボール)全1話×103分
製作:2007年 韓国・KBS
監督:キム・ヒョンイル
脚本:パク・チンスク
出演:ユ・ジュヒ、パク・チニョン、ソ・ハン、カン・ソンヘ、コ・ドゥシム他
チーフ・プロデューサー:チョン・サン(KBS)


<中国>
第13回上海テレビ祭 テレビシリーズ部門最優秀監督賞
「新結婚時代」全26話×約50分
製作:2006年 中国・CHINA TIGER MOVIE & TV FACTURE CORPORATION
監督:イェン・ポー
出演:クォ・シャオトン、レネ・リウ、メイ・ティン、ウー・チェン他
プロデューサー:チュー・ジピン


<タイ>
アジア・テレビジョン・アウォード2006 ドラマ部門最優秀女優賞
「Heart of Chocolate」(ハート・オブ・チョコレート)全24話×約44分
製作:2005年 タイ・SCENARIO & EXACT
監督:タコンキアット・ウィラワン
出演:ピヤダー・アッカラーセーニー、パティパーン・パタウィガーン、サガーウジャイ・プーンサワット、シティポン・ニヨム他
プロデューサー:タコンキアット・ウィラワン、ニポン・ピウネーン
国内招待作品からも各出演者が登壇。


 日本テレビ「ハケンの品格」
  加藤あい



 TBS「華麗なる一族」
北大路欣也


 フジテレビ「のだめカンタービレ」
  玉木宏


 テレビ朝日「ドラマスペシャル 白虎隊」
薬師丸ひろ子、黒木メイサ







 テレビ東京「忠臣蔵~瑤泉院の陰謀」
  稲森いずみ




 NHK「ハゲタカ」
大森南朋、栗山千明


広瀬道貞・民放連会長の挨拶
 これまでテレビ事業者は業界をあげた取り組みについて腰が重かった。ようやくこのようなフェスティバルを開催でき大変うれしい。今回実現にこぎつけるまでにはたくさんの方々のご協力をいただいたが、とりわけ重延さん(コ・フェスタ エグゼクティブ・プロデューサーの重延浩・テレビマンユニオン代取会長・CEO)と、重村さん(重村一・実行委員長)の2人の“シゲ”様には大変お世話になりました。
 

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