10月26日
セミナー「韓国の国際共同製作支援制度について」
23日から本日28日まで、六本木ヒルズ森タワーで開催中の「ユニジャパンエンタテインメントフォーラム」(主催:経済産業省、公益財団法人ユニジャパン)の公式プログラム「韓国のグローバルファンドとロケーションインセンティブ制度について」が26日、40Fセミナースペースで行われた。
これは韓国映画振興委員会(KOFIC)によるプレゼンテーションセミナー。韓国政府は、国際共同製作を活性化させるため、韓国企業が参加する映画、ドラマ、アニメなどの映像作品制作に対して、2011年度中に1000億ウォン(約75億円)規模の助成を行う。また、KOFICでは、韓国で10日以上撮影される、海外資本80%以上の映像作品かTVドラマが一定の条件を満たした場合(韓国で10億ウォン、約7500万円以上支出など)に、制作費の25%、金額としては最高30億ウォンまでを現金で支給する手厚い支援制度を展開している。
セミナーには、キネマ旬報映画総合研究所エグゼクティブ・ディレクターの掛尾良夫氏、KOFIC国際共同製作チームマネージャーのハン・サンヒ氏、CJ powercastジェネラルマネージャーのイ・ドンウ氏、そしてソウルフィルムコミッションのシニアマネージャー、チョン・ニナ氏が登壇した。
「何故、韓国・日本の共同製作なのか」について説明する掛尾氏
※詳細は後日『文化通信.com』に掲載予定。
10月27日
「ハードロマンチッカー」舞台挨拶
鬼才グ スーヨン監督×松田翔太主演「ハードロマンチッカー」が、第24回東京国際映画祭に特別招待作品として出品され、26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映された。舞台挨拶には、スーヨン監督と松田をはじめ、永山絢斗、遠藤要、渡部篤郎、さらに主題歌を手がけたロックバンドの黒夢が登壇した。
本作は、暴力しか知らない若者たちの日常を描いた過激作で、在日韓国人2世のグーヨン監督が01年に発表した同名小説(ハルキ文庫刊)の映画化。本州の最西端に位置し退廃した雰囲気を醸す山口県下関市を舞台に、在日韓国人の高校中退フリーターら刹那的な暴力と愛だけに生きる男と女たちの疾風怒涛の物語(108分)。ACC最高賞受賞などCMディレクターとして名をはせ、「偶然にも最悪な少年」(03年)、「THE 焼肉ムービー プルコギ」(07年)など映画界でも活躍する敏腕クリエイターのメガホンに、松田らキャストが渾身演技で応えた。テーマソングは東京スカパラダイスオーケストラの「Lonesome Eddy」(cutting edge)、主題歌は黒夢の「13 new ache」(avex trax)。配給は東映で、11月26日(土)より全国公開される。
▼スーヨン監督 この作品は、これまでの日本映画にはあまりなかった味がするはずです。今日は海外からもたくさん見に来ていただいていると聞いているし、東京国際映画祭の次は海外へという夢をもっていきたいですね。
▼松田翔太 こんな刺激的な作品を東映でやれたことが嬉しいです。暴力シーンにはこだわりました。在日韓国人の役ですが社会的なメッセージはなく、単純に暴力的な描写を使った芸術を目指すと聞いて出演したんです。今日は女性のお客さんが多いですが、(過激すぎて)駄目だったら劇場出てもいいですよ(笑)。
(左より、「黒夢」の人時、清春、遠藤、渡部、松田、永山、スーヨン監督)
10月27日
「ハラがコレなんで」舞台挨拶
ショウゲート配給「ハラがコレなんで」は27日、第24回東京国際映画祭の特別招待作品としてTOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン2で公式上映された。これに合わせ、主人公の“粋な妊婦ヒーロー”原光子を演じた仲里依紗の他、光子の幼馴染みで奥手な青年陽一役の中村蒼、陽一の叔父役の石橋凌、そして石井裕也監督が舞台挨拶を行った
仲は演じた光子の魅力を問われ「日本人として尊敬できる。自分が辛いことを周りに見せないところが粋ですね」とコメント。叔父役の石橋との撮影の思い出を聞かれた中村は「(上映前のため)何も言えないが(笑)、仰天なことが起きる。10代最後の…が映画でご覧いただけます(笑)」と意味深な発言。石橋は「いつもは悪役が7割で最後に殺されてしまうけれど(笑)、今回は愚直な次郎という男を演じて、いつまでも次郎でいたかった」と役柄への思い入れを語った。
また、映画のタイトルにかけて、「この映画は○○なんで」というお題を与えられ、ゲストがそれぞれ披露。石井監督は「この映画は“感情的”なんで、主人の光子は色々と語っているけれど、難しく考えないで自由に解釈して、自由に感じてほしい」と語った。11月5日より渋谷シネクイント他全国RS。
(左より石井監督、中村、仲、石橋)