特集:第24回東京国際映画祭
2011年10月24日
10月23日
国際コンペティション審査員公式記者会見
第24回東京国際映画祭のコンペティション国際審査員による公式記者会見が23日午後、六本木ヒルズのムービーカフェで行われた。審査委員長のエドワード・R・プレスマン氏(映画プロデューサー)をはじめ、キース・カサンダー(映画プロデューサー)、ファン・ビンビン(女優)、小林政広(映画監督)、レイコ・クルック(特殊メーキャップアーティスト)の各氏が登壇。
プレスマン審査委員長は、「本日より審査の仕事を始め、まだ2作品しか観ていないが、すでにこの映画祭の質の高さを理解できた」とコメントした後、審査において注目する点について「私は色々なジャンルの映画を制作してきたので、どんなジャンルであってもそのジャンルをどれくらい拡張して表現していけるのかという点に着目したい」と語った。同じく、カサンダー氏は「どんなジャンルであっても、そのジャンルに相応しい作品に仕上がっているかどうか」、ビンビン氏は「心に感動を与えるもの」、小林氏は「心に残る一度観たら忘れられない映画」、クルック氏は「人生に必要な方向性」と述べた。審査員はコンペティション部門15作品の中から、東京サクラグランプリを決定。最終日に発表する。
(左よりクルック氏、カサンダー氏、プレスマン氏、ビンビン氏、小林氏)
10月23日
「がんばっぺ!フラガール」舞台挨拶 アスミック・エース+ジェイ・シネカノン配給「がんばっぺ フラガール! ‐フクシマに生きる。彼女たちのいま‐」のプレミア上映と舞台挨拶が23日、第24回東京国際映画祭開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、フラガール7人と小林正樹監督が登壇した。本作は、震災後の福島を描いた劇場公開商用作品として、日本はもとより世界で最初のドキュメンタリー映画となり、23日、日本と共に世界へ向けて披露・発信された。10月29日(土)より全国公開。
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マルヒア由佳理さん(フラガールリーダー) この映画は、福島や私たちの震災後のありのままの姿が映し出されています。震災のあとの全国125か所の〝きずなキャラバン〟を通して感じたことや、原発事故後の福島の人たちの気持ちも多く描かれています。この映画を観て、皆さんが感じたことを、どうか今後の人生のお役にたてて頂ければと思っています。どうぞお楽しみください。
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小林正樹監督 震災があって、福島でがんばっているフラガールの方たちの姿を世界に伝えたくて一生懸命作りました。不幸にも福島の名は世界にとどろいてしまいましたけれど、そこでがんばっている人たちがいることを、この映画で感じ取って頂き、応援して頂いて、スパリゾートハワイアンズに行って頂ければ嬉しいです。
(左から2人目が小林監督、4人目がマルヒア由佳理さん)